就活するフリーターが絶対に押さえておくべきポイントと就活の流れ
2022年05月02日公開 2022年06月15日更新

目次
「今フリーターだけど就活をして仕事を見つけたい」「でも就活の流れもよくわからないし、難易度も高いんじゃないかな」とお悩みの方もいるのではないでしょうか?
フリーターの就職は難しいイメージがありますが、成功して正社員になる人はたくさんいます。
とは言え、何から始めたらわからない人もいるでしょう。そこで今回は、フリーターが就職活動をする際に押さえておくポイントを解説します。
就職活動の流れや、フリーターにおすすめの職種、就職活動を成功させるコツなどについても紹介していますので、これから就職活動を始めようと考えている方はぜひ参考にしてください。
フリーターの就活が簡単ではないと言われている理由
同一労働同一賃金の導入が推奨されているため、フリーターでも正社員でも同じ仕事として評価されるべきですよね。
しかし、正社員の転職と比較すると、フリーターの就活は簡単ではないのが現実です。その理由について、詳しく解説します。
理由① 会社側からのフリーターに対するイメージ
フリーターの職歴を正当に評価する会社はもちろんあります。
しかし、「フリーターは職歴とみなさない」「フリーターの実力に懸念がある」と考える企業も少なくありません。
厚生労働省が作成した資料「正社員?フリーター?何が違うの??」では、会社側がフリーター経験を評価していない理由について、以下のようにまとめられています。
フリーター経験を評価しない企業の理由割合(計n-1288)
・根気がなくいつ辞めるかわからない:71.7%
・年齢相応の技能、知識がない:47.5%
・就職に対する意識などの教育が必要:44.9%
・責任感がない:43.5%
・組織になじみにくい:38.1%
・人物像がつかみにくい:25.9%
・入社時の格付け、配置が難しい:20.0%
注)フリーターの採用に当たって、フリーターであったことを「マイナス評価する」と回答した企業を対象に集計。
参照:厚生労働省「正社員?フリーター?何が違うの??」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000105821.pdf
1つの職場に固執せず、自分の生活に合わせて多様な働き方を選べるのが、フリーターのメリットです。
しかし、会社側から見ると、自由さが「根気がない」「責任感がない」というマイナスイメージにつながるようです。
また、フリーターがする仕事の多くは業務内容が決められており、正社員のように時間をかけた教育が不要のケースもあります。
同資料によると、実際パートやアルバイトの職業能力形成は、正社員と比較すると半分以下。
会社側が即戦力を求めている場合、フリーターへの期待値が低いのは仕方がないと言えるでしょう。
理由② フリーター側の問題
フリーターの就職が簡単ではないのは、本人側にも問題があるケースが考えられます。
明確な目標があり、あえてフリーターを選んでいる人を除外し、「フリーターの自分が正社員になるのは難しいだろう」という諦めの心理が働いていることがあるためです。
特に、就職活動の挫折経験があると、自信を失ってしまいます。
「また落ちるに違いない」「自分は求められていない」とネガティブ思考になり、再び就職活動する意欲が沸きません。
フリーターとして一定の収入が確保でき、生活に困っていなければ、「このままでいいか…」と、なんとなく流されてしまう方もいるでしょう。
成長が止まった状態でフリーターを続ければ、年齢だけが上がり、ますます就職活動は困難になると考えられます。
フリーターが就職できない理由は会社のせいではない?
フリーターの就職を困難にする原因は、会社側にもありますが、人手不足などが影響し職歴不問とする会社も少なくありません。
労働界策研究・研修機構「中小企業の『採用と定義』調査結果」によると、「フリーター経歴は評価にほとんど影響しない」と回答した会社は24.4%。その他、フリーターでも募集内容と職歴に関連があったり、フリーター経験を活かしていく意識をしっかり持っていたりした場合、評価する企業もあります。
一方、ディップ総合研究所が非正規雇用9,365人を対象としたアンケート調査では、正社員を希望しているのに、実際に正社員への転職活動を行ったことがない割合は62.4%。就職活動を始める前につまづいている方もいるようです。
正社員で働けていない理由について、以下のような調査結果もでています。
現在、正社員のお仕事で働けていない理由について、あてはまるものをすべて教えてください(複数可)n=3,000
・転職をするうえで年齢が壁になり、採用されなさそうだから:23.4%
・転職活動をしたが、採用されなかったから:23.3%
・妊娠・育児・介護・病気などの理由で今すぐ正社員になることを望んでいるわけではないから:21.9%
・転職をする上で学歴・職歴など経歴に自信がないから:19.7%
・正社員の仕事に、自分でもできる仕事がある自信がないから:17.0%
・新しい職場になじめるか心配だから:16.2%
・転職活動をする金銭的な余裕・時間的な余裕がないから:14.6%
・自分が正社員になったときのイメージがわかず、不安だから:11.2%
・実際に転職活動をしたが、希望に合う仕事が見つからなかったから:10.2%
参照:ディップ総合研究所
正社員を希望していても、学歴や年齢、自分のスキルに自信が持てないことが、フリーターの就職活動に大きなブレーキをかけていると考えられます。
フリーターが就活を成功させるためのポイント
就職活動を成功させるには、自分と向き合い、正しい活動方法の知識を学ぶことが重要です。
そのため、下記のポイントを意識し就職活動を成功させましょう。
・ネガティブマインドを捨てる
・自分自身を研究する
・できるだけ早く行動する
・就職したい会社を研究する
・就活の流れを理解する
・派遣社員からスタートする
それでは、1項目ずつ解説していきます。
ポイント① ネガティブマインドを捨てる
まずは、「就職活動をしても、フリーターの自分は相手にされない」というようなネガティブマインドを捨てましょう。
自分を信じない気持ちは、自信のなさとして表情や雰囲気に表れてしまいます。
会社側も「採用して大丈夫だろうか」と不安を感じてしまうかもしれません。
自分を売り込むのが就職活動です。
あなたは今までさまざまな経験を積み重ねてきたはず!
もっと自信を持って、「自分を求めてくれる会社は必ずある!」と、ポジティブ思考になってくださいね。
ポイント② 自分自身を研究する
自分を売り込むには、自分を知ることが重要です。
じっくりと自分に向き合い、以下について考えてみましょう。
・今の自分は何ができるのか
・フリーターの経験から何を得たのか
・自分はどのような働き方をしたいのか
・自分にとって仕事とはどのような位置付けか
・やりたい仕事、職種、業界は何か
・どのような仕事に適性があるか
・どのような仕事を苦手とし、苦痛を感じるか
・仕事をする上での優先順位
就職活動の成功は内定ではありません。
自分の希望を叶え、多少の折り合いをつけつつも、快適な仕事と生活をすることが成功といえます。
また、実際に就職活動を始めると、膨大な求人数に驚くかもしれません。
多くの情報の中から、自分に最適なものを探すためにも、自分自身を研究、分析していきましょう。
ポイント③ できるだけ早く行動する
「善は急げ」と言いますが、就職活動も例外ではありません。
「正社員になりたい!」という気持ちがあるなら、準備と並行しながら行動を起こしましょう。
労働政策研究・研修機構の調査によると、フリーター歴が短い方が、正社員になれる確率は高いという結果が出ています。
参照:労働政策研究・研修機構「大都市の若者の就業行動と意識の分化」
引用:https://www.jil.go.jp/institute/reports/2017/documents/0199.pdf#page=135
フリーター歴が長いほど、会社側が納得する理由が必要です。
就職活動が長期化する可能性もあるため、できるだけ早く行動に移しましょう。
ポイント④ 就職したい会社を研究する
就職したい会社を見つけたら、まずは募集要項に自分が当てはまっているかチェックしましょう。
募集要項に該当したら大チャンス!
内定の可能性を上げるために、以下の点を徹底的に調べてください。
・会社概要などの基本情報
・募集している職種以外に、どのような職種があるのか(異動の可能性も見越す)
・どのような社風なのか
・どのような人材を求めているのか
会社の公式ホームページや、求人情報ページは必ず熟読しましょう。
会社への探求心と愛社精神は、あなたのアピールポイントになります。
ポイント⑤ 就活の流れを理解する
善は急げですが、闇雲に行動すると、大きなミスをしてしまうかもしれません。
何事も入念な準備が成功率を高めます。
就職活動の流れを事前に勉強し、しっかり理解しておきましょう。
実際の流れについては「フリーターの就職活動の流れ」で、詳しく解説します。
ポイント⑥ 派遣社員からスタートする
直接求人に応募する就職活動の他に、派遣社員の紹介予定派遣などを利用する方法もあります。
一般的に派遣社員は派遣会社と雇用関係を結び、派遣先企業で就業します。
紹介予定派遣の場合、派遣先企業での直接契約(主に正社員)が前提です。
一定期間派遣社員として働き、契約期間満了時に派遣先企業と派遣社員双方合意すれば、その後は直接契約となります。
最初から紹介予定派遣が難しい場合、派遣社員として働いて実績を積むのもおすすめです。
紹介予定派遣は「正社員にはなりたいけど、務める会社が自分に合っているのかが不安」「正社員になる前に一度どのような仕事をするのか体験したい」という方におすすめの制度です。
正社員となる前に、一定期間派遣社員として勤務し、自分に合っているか確認してみてはいかがでしょうか?
ご興味のある方はぜひ一度お問い合わせくださいませ!
フリーターの就職活動の流れ
就職活動は、以下のような流れで行われます。
1.業界選定
2.求人選定
3.企業研究・履歴書作成
4.応募・エントリー
5.面接
6.内定
あなたが希望する就職を実現するためにも、流れをしっかりと理解しておきましょう。各項目について、1つずつ詳しく解説します。
①業界選定
まずは、どのような業界があるのかを調べましょう。
あなたが思っている以上に、幅広い業界があります。
業界によって、求める人材や職種も変わります。
1つに絞る必要はありませんが、自分に合った仕事をさがすためにも、いくつか選定しておきましょう。
このとき、前述した自分自身の研究が活きてきます。
「何をしたいのか」「何ができるのか」「何を苦痛に感じるのか」「仕事で何を優先するのか」など、将来設計と共にじっくり考えてくださいね。
②求人選定
業界や職種を選定したら、具体的な求人情報を見ていきましょう。
希望する条件で求人情報を絞っていきます。
ただし、条件が多すぎると該当する求人が見つからないかもしれません。
希望する求人の数が少ない場合は、条件を緩めて幅広い求人に目を通すとよいでしょう。
求人選定の際、条件は重要ですが、職場の人間関係も大切です。社風や働いている人の傾向をチェックし、自分に合いそうな会社を探しましょう。
③企業研究・履歴書作成
多くの求人は、履歴書や職務経歴書の送付が必要です。
これらは会社があなたを知る最初の機会となります。
特に書類選考がある場合、履歴書は非常に重要です。
企業研究と自己分析を行い、あなたの魅力を充分アピールできるように、時間をかけて作成しましょう。
フリーター歴が長い場合、履歴書とは別に職務経歴書を作成すれば、あなたのスキルをアピールできます。
また、履歴書の志望動機と自己PR欄は、企業研究によって書くべき内容が変わります。
応募する会社がどのような企業で、どのような人材を求めているかをじっくり研究しましょう。
④応募・エントリー
履歴書の準備が整ったら、いよいよ求人に応募します。
最後にもう一度求人内容をチェックし、必要書類に漏れがないかを確認しましょう。
なお、就職活動は何社でも並行して行えます。
書類選考で落ちる可能性、いざ面接したら自分とは合わない可能性もあるため、応募したい求人があれば数を絞らず、複数エントリーするとよいでしょう。
⑤面接
書類選考が通ると、会社から電話やメールなどで連絡があり、面接の日取りの調整に入ります。
書類選考後の流れは会社によって差があり、1回の面接のみ、複数回あり、グループ面接、簡単な技能テストなどが行われる場合もあります。
面接の日時が決まったら、それまでに面接対策もしておきましょう。
家族や友人に頼んで、模擬面接をしておくのもおすすめです。
また、面接用のスーツや靴の準備も忘れてはいけません。
身だしなみはとても大切なので、髪も整えて、清潔感バッチリにしておきましょう。
⑥内定
面接に合格すれば、めでたく内定が決まります。
内定後は担当者と相談して入社日を決める流れになるでしょう。
基本は、内定企業の連絡内容に沿って準備を行います。
フリーターとして働いている職場では、スムーズに辞められるように、できるだけ早く連絡するのが重要です。
また、正社員として入社する際、年金や保険の手続きのために、必要書類をそろえる必要があります。
第一印象はとても大切ですので、指定された日に漏れなく提出できるよう、しっかり準備しておきましょう。
フリーターにおすすめの仕事・業種3選
フリーターにおすすめの仕事は、未経験者歓迎の求人が多い業種です。
それらの特徴をふまえ、本記事では下記の3つの業種をおすすめします。
・工場系
・営業系
・事務系
それぞれの仕事について、解説します。
おすすめの仕事① 工場系
工場系の仕事は、学歴不問、未経験歓迎の求人が多いのが特徴です。多くの工場では交代制を採用しており、残業が少ない傾向で、プライベートの時間も確保しやすいでしょう。
また、夜勤のある工場では、夜勤の手当があるため、高い収入が見込めます。
さらには、工場勤務は作業する時間が多いので、人と関わるのが得意ではなく、黙々と作業に取り組むのが好きな人に向いています。社員寮を構えている工場も多いので、生活費を押さえられるのもメリットといえるでしょう。
おすすめの仕事② 営業系
営業系の仕事は、会社の売り上げに直結する重要な仕事です。
常に必要とされる職種のため、欠員がでればすぐに求人を出す会社が多い傾向といえます。
そのため、営業系の求人数は非常に多く、未経験者歓迎も少なくありません。
人と関わるのが好きな方に、特におすすめの職種です。
また、営業といってもさまざまで、来店したお客様に対応する受付営業、決められた顧客を巡回するルート営業、新しいお客様を探す新規開拓営業などがあります。
需要の高い職種なので、少しでも興味がある方は、詳しく調べてみてください。
おすすめの仕事③ 事務系
事務系の多くは、パソコン操作が基本となります。
独自システムを導入している会社もありますが、ワード、エクセル、パワーポイントのスキルを求められる仕事が多いでしょう。
そのため、パソコンの利用経験があれば、大いにアピールできます。
また、事務系は座って仕事ができるので、体力に自信がない人にもおすすめです。
派遣社員としての求人数も多いので、紹介予定派遣を狙うのもよいでしょう。
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フリーターの就職活動は、正しい知識を学び、準備することで成功率を高められます。
自分自身を研究し、あなたの価値と魅力を見つけましょう。
何はともあれまずは行動です。
就職活動の流れに沿って、一歩ずつ前進しましょう。
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