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ガス溶接技能講習の資格の難易度は低い?将来性はあるの?

2022年10月25日公開     2022年11月28日更新

ガス溶接技能講習の資格の難易度は低い?

建設や造船の現場で欠かせない、大切な作業のひとつである溶接。

 

溶接は金属などの材料同士をつなげる技術として日々現場で行われており、溶接した部分の美しさは熟練した技術の証しとされています。

 

溶接の方法は、電気を使ったアーク溶接、光エネルギーを使ったレーザー溶接、可燃性ガスと酸素を燃焼させて行うガス溶接などさまざまです。

 

ガス溶接はさまざまな現場で行われる溶接方法ですが、取り扱うためにはガス溶接技能講習を受講し、学科試験に合格をしなければなりません。

 

では、そのガス溶接の資格取得はどれほどの難易度なのでしょうか。

 

今回の記事では、ガス溶接についてや、ガス溶接資格の難易度、合格率、資格取得後に活躍できる業種や職種などについて詳しく紹介していきます。

 

ガス溶接の仕事に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

 

ガス溶接とは?

 

ガス溶接とは?

 

そもそもガス溶接とは、可燃性のあるガスと酸素が結びつくことで生じる燃焼を利用して、金属部材を溶かし、接合する溶接方法のことです。

 

一般的に、ガス溶接の大きな特徴は、ほかの溶接方法と比べて温度が低いことが挙げられます。

 

そのため、高温では割れやすいようなものや薄いものの溶接に適しているとされています。

 

また、他の溶接手法と比べて、溶接する部分が見やすいため作業をしやすく、溶接不良が少ない点もメリットです。

 

このように、ガス溶接はさまざまな現場で広く使われている手法ですが、安全に使用するために取り扱う者は所定の講習を受講し、学科試験に合格しなければなりません。

 

それ以外にも、他の溶接方法との違いをしっかり理解しておくことが必要です。

 

はじめに、下記の点について解説します。

 

・ガス溶接を行うには資格が必要

・アーク溶接との違い

 

ガス溶接を行うには資格が必要

 

労働安全衛生法の規定により、可燃性ガスと酸素を使って金属の溶接や溶断、加熱の業務を行うには、ガス溶接技能講習修了の資格がないといけません。

 

これは、ガス溶接などの業務を安全に行うために必要な設備の構造や取り扱いの方法に関する知識、可燃性ガスや酸素に関する知識、関係法令に関する知識を修了したことを証明する国家資格です。

 

講習は2日間の日程で開催され、1日目は学科、2日目は実技についての講習を受けることになります。

 

それぞれの内容についてはのちほど詳しく解説しますが、1日目に学科講習で学んだことを修了試験で確認し、2日目に実技講習を受けて資格認定という流れです。

 

アーク溶接との違い

 

ガス溶接は、同じく広く使われている溶接手法であるアーク溶接とよく比較されます。

 

ガス溶接とアーク溶接の大きな違いは、熱源の違いです。

 

ガス溶接はガスを熱源とするのに対して、アーク溶接は電気を熱源としています。

 

そしてこの熱源の違いが、それぞれの溶接の違いを生んでいます。

 

まずガス溶接は、アーク溶接と比べて熱源の温度が低いのが特徴です。

 

ガス溶接の熱源温度は約3,000℃と低く、火花があまり発生しません。

 

そのため、溶接作業時に溶接部が見やすく、作業を行いやすいメリットがあります。

 

またガス溶接は、ガスの供給量の調整が比較的容易に行えるため、加熱量も調整しやすく、溶接欠陥が少ないという利点もあります。

 

この特徴を活かして、薄くて高温だと割れてしまいやすい素材を溶接することに力を発揮するのです。

 

一方で、温度が低いため、分厚い金属の加熱には適してはおらず、熱自体も比較的広範囲に広がるため、局部的な加熱には向きません。

 

アーク溶接の場合は、約5,000℃~20,000℃ほどの温度に到達するといわれており、熱量の高さを活かした溶接が可能です。

 

そのため、分厚い金属なども比較的短時間で溶接できます。

 

また、加熱範囲を狭く限定することもできるため、ピンポイントの局部的な溶接にも適しています。

 

ただし、火花が多く出るので、作業の手元が見えにくく、溶接個所の仕上げには一定の経験が必要です。

 

ガス溶接もアーク溶接もそれぞれの特徴があるので、状況に応じて使い分けを行うのが一般的といえるでしょう。

 

ガス溶接の資格であるガス溶接技能講習の難易度は?

 

ガス溶接の資格であるガス溶接技能講習の難易度は?

 

ガス溶接技能講習は国家資格のため、取得難易度が高いのではないかと考えている人も多いのではないでしょうか。

 

しかし実際は、受講者のほとんどが合格する資格です。

 

合格率について正式な公表はありませんが、受講者の90%以上が合格していると考えられています。

 

ガス溶接技能講習は学科講習と実技講習に分かれているとお伝えしましたが、1日目の学科講習受講後に修了試験があります。

 

合格基準は、全体で60%以上の正答率が必要と定められており、さらに、各科目の内40%を下回らないことが必須です。

 

ただし、実際の出題内容は当日の講習をしっかり受けていれば比較的容易に正答できるものばかりのため、あまり心配する必要はありません。

 

そのため、まずはしっかり講習を受けて内容を理解することに努めましょう。

 

ガス溶接技能講習の資格試験内容

 

ガス溶接技能講習の資格試験内容

 

それでは具体的にガス溶接技能講習の資格試験内容はどのような内容なのでしょうか。

 

1日目と2日目の資格試験内容について解説します。

 

1日目:学科講習

 

ガス溶接技能講習は、労働安全衛生規則第83条および労働省告示第110号の、ガス溶接技能講習規程に基づく講習です。

 

1日目の学科講習は、8時間の法定講習で構成されており、講習のカリキュラムの内容は下記の2項目となっています。

 

1.ガス溶接等の業務のために使用する設備の構造および取扱いの方法に関する知識(4時間)

2.ガス溶接等の業務のために使用する可燃性ガスおよび酸素に関する知識(3時間)

 

これらを受講後、修了試験を受け、全体で6割以上の正答率かつ各科目で正答率4割を下回らなければ無事合格となります。

 

合格率が9割以上と高いことからわかるように、講義をしっかり聞いて内容を理解すれば正答するのはそれほど難しいことではありません。

 

2日目:学科講習・筆記試験・実技講習

 

2日目は残りの学科講習と筆記試験、実技講習を行います。

 

2日目の内容は下記のとおりです。

 

1.関係法令に関する座学(1時間)

2.修了試験(1時間)

3.実技講習(5時間ほど)

 

1日目の学科講習で学んだガス溶接に使用する設備を実際に使い、ガス溶接の実技を習得します。

 

実技講習は講師が丁寧に指導してくれるため、初めて溶接を行う方でも安心して取り組むことができますが、それでも不安という方はあらかじめ、ガス溶接のやり方などの動画を視聴するなどしてイメージを膨らませておくとよいでしょう。

 

学科試験に合格するとともに、実技講習を受講し終えたら原則として当日に顔写真付きの技能講習修了証を受領できます。

 

これで正式にガス溶接の業務をすることが可能です。

 

ガス溶接が活躍する業種とは?

 

ガス溶接が活躍する業種とは?

 

ガス溶接の資格を持っていると活躍できる業種は、主に下記の3業種です。

 

・自動車製造業

・造船業

・建設業

 

順番に紹介していきます。

 

自動車製造業

 

自動車製造業では製造工程で溶接の作業が不可欠です。

 

プレス工程で成形した車の各パーツをつなぎ合わせる際に溶接が行われます。

 

テレビなどで、ロボットが火花を散らして溶接作業をしている自動車の製造現場を、見たことのある人もいるのではないでしょうか。

 

自走車メーカーの工場などでは、最新の溶接ロボットが溶接作業を行うことが一般的となっています。

 

しかし自動車製造の現場では、メーカーや車載によって異なりますが、溶接か所が2,000以上にもおよぶ場合があり、すべての溶接作業をロボットが行うことはできません。

 

細かい部品などは手作業で行うことがほとんどのため、ガス溶接の資格を活かせます。

 

さらに、ガス溶接作業の経験があれば、ロボットが溶接した部分の仕上がり点検などもできるようになるため、溶接検査員としてのキャリアにつながる可能性もあるでしょう。

 

自動車製造業で仕事の幅を広げたい場合は、ガス溶接の資格を取っておくことがおすすめです。

 

造船業

 

一昔前までは、溶接といえば造船業といわれていたように、造船業において溶接の仕事は必要不可欠です。

 

造船作業では、船が嵐の中を航行する場合も、船体から浸水しないようにしっかりと溶接することが求められるため、高度な技術力が必要となります。

 

ただ、造船分野での溶接方法は、半自動溶接や片面自動溶接、グラビティ溶接など、さまざまな溶接方法を学ぶことができるため、溶接のプロとしてキャリアを積んでいくにはよいでしょう。

 

建設業

 

建設業でも溶接作業者の存在が欠かせません。

 

鋼材の溶接作業、溶断作業など建設現場におけるニーズも多く、求人も数多くあります。

 

ビルや橋の柱梁などの鉄と鉄を一体化する作業をするなど、建設工程の中でもとくに大事な工程です。

 

ガス溶接の資格を持っていれば建設業における溶接工としても活躍できるでしょう。

 

ガス溶接技能者の将来性は?

 

ガス溶接技能者の将来性は?

 

他の業界と同じく、ガス溶接が必要となる製造業においても作業工程の自動化・機械化が進んでいます。

 

たとえば、自動車メーカーの工場では、大型の設備投資を行い、各作業工程のオートメーション化と効率化が進められているのです。

 

溶接作業についても例外ではなく、溶接ロボットなどを導入して、人による作業を機械による作業に置きかえているケースもあります。

 

しかし、自動化が進むだけでは溶接技能者の仕事に将来性がないとはいえません。

 

溶接工程には手作業でないと溶接できないような小さな部品の溶接も数多くあり、大多数の中小企業では溶接ロボットなどの大型の設備投資が難しいことから、溶接作業のオートメーション化が数年以内に一気に進むことは考えにくいでしょう。

 

さらに、溶接が必要とされる業界は、自動車製造業や建設業など、基幹産業がほとんどであるため、年間を通して多くの求人があります。

 

その意味でも、ガス溶接技能者の将来性はまだまだ高く、今後も必要とされていく技術者であると考えられます。

 

まとめ:溶接の仕事を探すなら寮付き求人.comを利用しよう!

 

さて、ここまでガス溶接技能講習の概要から試験の難易度、合格率からガス溶接技能者が活躍している業界やその将来性について詳しく解説しました。

 

ガス溶接は、建設現場や工場の仕事などで不可欠なお仕事です。

 

しかし、一口にガス溶接のお仕事といっても業界や業種によって、仕事内容が大きく異なる場合があります。

 

実際の仕事内容や勤務条件などは、求人サイトから確認することが可能です。

 

そのため、溶接の仕事を探している方は、ぜひ当サイト「寮付き求人.com」を活用してみてください。

 

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