飲料メーカーの製造工場とは？仕事内容について知りたい！

2021年04月20日公開

より身近な飲料の仕事について知っておこう！

「飲料メーカーの製造工場ではどんな仕事をしているの？」「製造工場における工程を知りたい」「飲料メーカーの製造工場ではたらくメリットは？」など、飲料メーカーの製造工場の仕事内容について疑問がある人も多いのが現状なのではないでしょうか。

とくに飲料はわたしたちの生活に非常に身近なもの。製造過程や仕事内容についての知識を深めておけば、より親しみ深い存在となるでしょう。

今回はそんな飲料メーカーの製造工場の仕事内容について徹底解説していきます。

製造工場の仕事内容とは？

飲料メーカーの製造工場では「飲料の製造」「容器の製造」「出荷」「品質管理」の4つの工程から製造されています。製造工場と言っても、製造だけではなく、出荷や品質管理も行っているのが特徴です。それでは4つの工程を順番に見ていきましょう。

＜飲料の製造＞

製造工場の最初の工程は飲料の製造です。飲料の製造工程は、原材料の種類や調合比を飲料ごとに割り出し、タンクへ流し込み調合していく流れとなります。原液だけでは味が濃いため、バランスを見て水を足しながら調整し、調整後は機械の中にある高温の配管をとおして、加熱殺菌を行っていくのです。

また、炭酸飲料の場合は、炭酸ガスを注入したタンクに飲料を入れます。その際、炭酸が溶けやすくするため、飲料をめいっぱい噴射させる方法が取り入られていますね。

＜容器の製造＞

容器の製造工程は紙や瓶など種類によって違いますが、ここからはペットボトルに焦点を絞って見ていきましょう。

飲料の一般的な容器はペットボトルですが、ペットボトルも製造工場でつくられます。外注するメーカーもありますが、基本的には製造工場で一貫してつくられ、作業工程の中に組み込みこまれるのです。はじめに、ペットボトルの原材料を加熱し柔らかくする段階からスタートします。加熱が終了するとペットボトルの型にはめて、空気を入れながら製造。

ペットボトル完成後はいよいよペットボトルに飲料を詰める工程です。ベルトコンベアに並べられたペットボトルに対して自動で流し込み、人間の目で注入された量を確認していきます。

注入後、各ペットボトルをキャップで閉め、飲料の温度をチェックしながら最終確認を行い終了です。

＜出荷＞

飲料をペットボトルに詰めたら最後の工程である出荷の準備作業に入ります。購入の決め手にもなるペットボトルに貼り付けられたラベルもこの出荷作業で行われるのです。

この後詳しく説明する品質管理がすべて終了後、賞味期限が刻印されます。その後、出荷ケースに詰み込まれ、トラックを経由して自動販売機に並べられていくのです。

＜品質管理＞

飲料の製造～出荷作業の各段階で品質管理が行われます。品質管理は飲料全体のクオリティを保つために、異物が混入されていないか、容器の型崩れがないか、ラベルの貼り間違えはないかなどをチェックし、お客様のもとへ安心・安全な飲料を届けるための大切な工程です。

品質管理を怠り消費者に対して害を及ぼせば、飲料の販売停止はもちろん、会社全体の責任を問われる問題へと発展してしまいます。

そのために、人間の目には見えないウイルスや細菌、小さなホコリなどが製品につきにくい「クリーンルーム」と呼ばれる専用部屋でスタッフが作業を行う場合もあります。

以上のように、品質管理工程では飲料や容器の品質の維持に加え、従業員の清潔状態も常に徹底して管理されているのです。

飲料メーカーの製造工場の仕事はこんな人が向いている

前述のとおり、製造工場の仕事は品質管理あっての仕事です。そのため、常に衛生面を意識し、清潔感を維持できる方は製造工場の仕事が向いているでしょう。手洗い・うがいはもちろん、爪や髪を短くし、服装の汚れにも終始気を遣える方が製造工場で長くはたらく方の特徴となります。

また、製造工場の仕事は確認作業や準備業務など、地道な仕事が多いです。そのため、同じ仕事をコツコツ自分なりに工夫しながら進める方が向いていると言え、モチベーション高く丁寧に仕事をこなせる方は結果が出やすい職業となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は飲料メーカーの製造工場における仕事内容について紹介しました。工場では飲料の製造だけでなく、容器の製造や品質管理までを一貫して行っています。わたしたちの目に見えない場所で、細かい工程をクリアし、安心・安全を保つために何度も確認作業を行っているのです。そして、飲料に興味がある方、自分が関わった飲料が店頭や自動販売機に並ぶ姿を見たい方は、是非飲料メーカーの製造工場勤務を検討してみましょう！あらたな自分を発見できるかもしれませんね。