完成検査員はこんな仕事!高需要の検査員を目指すメリットとは?
2022年07月27日公開

目次
キャリアアップを考えて完成検査員を目指す人は多いのではないでしょうか?
完成検査員になるには資格試験に合格する必要があり、誰でもなれるわけではありません。
しかし、その分需要は高く、整備士よりもさらにキャリアアップを目指せるでしょう。
この記事では、完成検査員の仕事内容やメリットなどについて解説しています。
検査員になるまでの流れなどについても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
完成検査員はこんな仕事!
そもそも完成検査員とは、どのような仕事をする人なのか知らない人も多いでしょう。
完成検査員は自動車関連の仕事の中でも、人気がある職種です。
評判のよい完成検査員の仕事ですが、実際はどのような仕事内容なのか以下の項目ごとに解説していきます。
・完成検査員とは
・整備士とは何が違うの?
・「みなし公務員」と位置付けられている
憧れの完成検査員の実態を確認しておきましょう。
完成検査員とは
完成検査員とは、自動車工場で製品が出荷される前の最終工程である「完成検査」を行う検査員です。
自動車に不具合や不備があれば人命に関わる大きな事故に発展するかもしれません。
そのため、完成検査によって自動車の安全性能を確認し、出荷して問題ない製品かどうかを確認する検査が行われています。
その完成検査を行う人が完成検査員です。
完成検査員は「自動車完成検査員」のことを指し、「自動車検査員」とも呼ばれます。
完成検査員は計測機器やテスターを駆使して、100項目以上の検査を行い、自動車の安全性能を確認します。
人命に関わる重要な仕事ですので、誰でも勤められる訳ではありません。
工場勤務・自動車製造業で働く人は、重要でやりがいのある完成検査員を目指してみましょう。
整備士とは何が違うの?
完成検査員と混合される職種として「整備士」の仕事があります。
整備士と完成検査員はまったく別物の仕事です。
整備士は自動車の整備・点検・修理を行う仕事で、自動車が万全に走れるように点検し、修理します。
一方、完成検査員は、整備士が整備した自動車を製品として問題がないか「確認する」検査の仕事です。
完成検査員は整備士のように自動車を修理したり整備する必要はありません。
しかし、不具合箇所がないかを確認できる検査力が求められます。
また、完成検査員になるためには整備士の資格が必須となるため、完成検査員は整備技術を兼ね備えた人材といえるでしょう。
「みなし公務員」と位置付けられている
完成検査は本来、国が担当する重要な仕事です。
そのため、国の代りに完成検査を行う完成検査員は「みなし公務員」として扱われます。
みなし公務員は公務員に準ずる国家資格が必要な仕事。
完成検査員の資格は業務独占資格であり、資格を持っていない者は仕事に就けません。
そのため、国家資格が必要となる完成検査員の仕事は「みなし公務員」と位置付けられています。
完成検査員の仕事は誰でもできる仕事ではなく、資格を有した者だけに許される重要な仕事です。
業務独占資格である自動車完成検査員の資格を取得して、キャリアアップに繋げてみましょう。
完成検査員はどういった職場で活躍するの?
完成検査員が重要な仕事であることは理解できたけど、実際どのような場所で活躍するのか気になっている人も多いでしょう。
実は完成検査員が活躍する場所は自動車工場だけではありません。
なぜなら、完成検査員は需要が高くあらゆる場所で求められているからです。
完成検査員の活躍する場所を確認し、資格取得を検討してみてください。
完成検査員が活躍する場所は次の通りです。
・民間の車検場
・整備の仕事
・車の製造工場
それぞれ紹介します。
民間の車検場で活躍する人が多い
完成検査員は自動車工場以外にも、民間の車検場で活躍する人が多いです。
車検の仕事は国から任されている重要な仕事ですが、多くは民間の整備工場が車検場として稼働しています。
完成検査員がいないと車検を通すことができず、車検場として運営ができません。
そのため、民間の車検場は完成検査員の資格を持った人材を求めているのです。
車検場からの需要の高さが、完成検査員が高需要だと言われている理由のひとつでしょう。
完成検査員となった多くの人は、民間の車検場で働いていることを覚えておいてください。
民間の車検場だと整備の仕事を行うこともある
民間の車検場で完成検査員として働く場合、整備の仕事も行うことが多いです。
完成検査員として雇われていたとしても、整備士の資格も持っているため、整備の仕事を兼任して働くことが多くなります。
なぜなら、民間の小さな車検場では国家資格を有している人材が不足しており、整備士が不足している可能性が高いからです。
そのため、整備士と完成検査員の資格を有している人材は貴重な存在ですので、完成検査と整備の仕事を兼任することが多くなります。
しかし、自分で整備した自動車を完成検査することは禁止されているので注意しましょう。
あくまで、完成検査は他の整備士が整備した自動車のみを検査することになります。
車の製造工場でも活躍する
車の製造工場でも完成検査員は活躍します。
ライン作業で自動車を製造する工場では、最終工程で完成検査が行われるため、完成検査員が必要です。
完成検査をせず製品を出荷することができないため、完成検査員は製造工場でも需要が高い人材となります。
工場で製造された自動車が規定の安全性能を有しているのか、外見検査を始めテスト走行・水漏れ・排気漏れ・ボルトの緩みなどを徹底的に検査していくのです。
完成検査は完成検査員でなければ担当できないため、車の製造工場でも活躍できるでしょう。
完成検査員になるメリット3選
完成検査員は需要が高く、目指す人が多い職種です。
しかし実際、完成検査員になることでどのようなメリットを得られるのでしょうか。
得られるメリットを確認してから、完成検査員を目指すことをおすすめします。
完成検査員になることで得られるメリットは主に下記の通りです。
・車検がある限り、なくなることはない
・働き方の選択肢が豊富
・整備士よりも時給・月給が高くなる
完成検査員のメリットを確認して、資格取得を検討してみてください。
①車検がある限り、なくなることはない
完成検査員の仕事は将来的になくなることはない職種と言えます。
完成検査員が居なければ車検を終えることができません。
これからの将来も自動車は走り続け、自動車需要がある限り車検や製造工場は稼働します。
車の最終点検をする完成検査員が居なければ、車は公道を走れません。
そのため、車検がある限り、完成検査員の仕事がなくなることはないでしょう。
②働き方の選択肢が豊富
完成検査員は働き方の選択肢が豊富で、求職活動に困りません。
各車検場に1人は完成検査員が必要となるため、求人を募集している企業も多いです。
将来的にも仕事がなくなる心配が少なく、働き方を自由に選べる完成検査員は魅力的な仕事といえるでしょう。
完成検査員の資格を持っていれば正社員だけでなく、契約社員や派遣社員としても働けるため、選択肢も豊富です。
完成検査員になるメリットは自由な働き方を選択できることでしょう。
③整備士よりも時給・月給が高くなる
完成検査は人命に関わる責任重大な仕事です。
そのため、給料は整備士の資格のみの保有者よりも高めに設定されている傾向にあります。
完成検査員の平均月給は30万円ほど、平均年収は370万円ほどです。
派遣社員の場合は、時給1,200〜2,000円を超えることもあり、月給にすると22万〜30万円ほどになります。
契約社員も同様に時給・月給は高く、正社員になればボーナスなどにより昇給することも可能でしょう。
正社員での昇給もあり、40代で年収500万円ほどに上がりますので、他の自動車関連の仕事に比べて給料は高くなるでしょう。
完成検査員の仕事って大変なの?
完成検査員は高需要・高給料で魅力たっぷりな仕事です。
しかし反面、「完成検査員の仕事は大変ではないのか?」と危惧している人もいるのではないでしょうか。
完成検査員の仕事は最終工程で100項目以上の検査を行うため、もちろん簡単ではありません。
自動車の知識となる経験が求められる仕事で、集中力と同じ作業を日々繰り返す忍耐力が求められます。
そのため、完成検査員になるためには国家資格を取得しなければいけないため、努力ができない人には勤まりません。
また、みなし公務員という立場から常に法律を守って厳粛に対応しなければいけないプレッシャーもあるため、大変だと感じる人もいるでしょう。
高需要の完成検査員ですが、簡単な仕事ではないことを理解しておきましょう。
自動車完成検査員になるまで
大変な仕事だと理解した上で、完成検査員を目指したい方はどうすれば自動車完成検査員になれるのか流れを確認しておきましょう。
自動車完成検査員になるまでの流れは次の通りです。
・自動車検査員教習の受講資格を獲得する
・自動車検査員教習をうける
・修了試験に合格する
完成検査員になるためには国家資格を取得しなければいけません。
高需要・高給料の待遇を目指して、自動車完成検査員に挑戦してみてください。
①自動車検査員教習の受講資格を獲得する
自動車完成検査員になるには、自動車検査員教習を受講して修了試験に合格しなければいけません。
また、自動車検査員教習を受講するには、最低でも2級自動車整備士の資格が必要になります。
つまり、整備士の資格を取得していないと完成検査員にはなれません。
自動車検査員教習の受講資格を確認して、資格取得を目指してみましょう。
以下の3項目を満たした人のみ、自動車検査員教習を受講できます。
・整備主任者としての実務経験が1年以上必要
・直近の整備主任者研修を受講していること
・勤務先が「指定自動車整備工場(民間車検場)」であること
資格取得にかかる受験費用は受講する講習会場によって異なりますが、多くの場合14,000円となります。
まずは、自動車検査員教習の受講資格を満たすことから始めてみてください。
②自動車検査員教習をうける
受講資格を満たした後は、実際に自動車検査員教習を受講しましょう。
9:30〜17:00までの1日がかりの教習を全4回受講しなければ試験に挑めません。
また欠席してしまうと補習を受ける必要があり、補習1回につき10,000円の受講料が発生します。
教習自体は無料ですが、教材費として12,000円ほど費用が発生するため注意してください。
自動車検査員教習をうけて、修了試験合格に向けて励みましょう。
③修了試験に合格する
教習を受講した後は、修了試験に合格するために勉強しましょう。
試験勉強として各都道府県の自動車整備振興会が、ウェブサイトで公表している過去問題を繰り返し解くことをおすすめします。
自動車検査員の資格合格率は各都道府県によって異なるので公表はされていませんが、約50〜70%ほどといわれており難易度は低めです。
キャリアアップのために自動車完成検査員を目指す人も多く、資格を取得すればよりよい待遇で働けるでしょう。
自分のキャリア・待遇のために、自動車完成検査員を目指してみましょう。
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完成検査員になれば需要が高く、高給料で雇ってもらえる可能性もあり将来的にも安心できます。
そのため、自動車関連の仕事、工場勤務を検討している方は完成検査員を目指して働いてみてください。
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