バリ取りとは?女性に向いている仕事?バリの種類等紹介!
2021年04月16日公開

バリ取りは女性にも向いている仕事です!
「バリ取りってなに?」「バリの種類はどんなものがあるの?」など、バリ取りに対しての疑問がある人も多いのが現状なのではないでしょうか。実際、IT技術が進む中で機械や部品がより細かく複雑なものになった影響で、バリ取りの需要が高まっています。
そのため、バリ取りは「女性にも向いている仕事」です!
とくに女性は男性よりも細かい箇所まで目が行き届き、黙々と作業を得意とする方が多いためか、バリ取りの現場では女性が活躍しているのです。そんなバリ取りについて、今回は種類や方法・注意点を中心に紹介していきます。
バリ取りとは?
まず本題にうつる前にバリ取りについて簡単に説明していきます。
バリとは機械の小さな部品やパーツの工程作業において発生するトゲやギザギザを言い、その箇所をきれいに、より安全に仕上げていく作業が「バリ取り」です。
バリ取りはなくてはならない職業で、パーツを扱う従業員や手元にとどくお客様のけがを防ぐことはもちろん、電気製品の場合はわずかなバリがあるだけでショートの原因にもなります。
そのため、品質の高い機械製品を販売している企業の裏にはかならず優秀なバリ取りが存在しており、わたしたちからは目に見えない大きな仕事をしているのです。
発生するバリの種類
生するバリの種類は主に以下4つに分類されます。
・「機械加工」ドリルやフライス加工などで発生 → 「切削バリ」「研削バリ」
・「塑性加工」プレスやせん断加工などで発生 → 「せん断バリ」
・「鋳造、プラスチック成形」力を加えて変形した際に発生 → 「鋳造バリ」「プラスチックバリ」
・「鍛造・転造」ハンマーなどで圧力を加えた際に発生 → 「塑性変形バリ(フラッシュバリ)」
以上、加工方法によってもさまざまな種類があり、バリの種類にあわせた対応が必要です。
バリ取りの方法
発生するバリの種類が多岐に及べば、バリ取りの方法もさまざまです。
ここからはその方法について紹介していきます。
<切削工具を使った手作業のバリ取り>
ナイフややすりなどの工具を使ったバリ取りです。バリによってはドリルを使用するケースもあるので、バリが飛び散る場合には注意しましょう。
<機械を使ったバリ取り>
手作業では間に合わない場合、機械を使用したバリ取りを行う工場もあります。ボール盤やフライス盤とよばれる素材を削って加工する機械を用いて行うのが主流ですが、ブラシを用いて除去するタイプを使用するケースも多いです。
<化学加工によるバリ取り>
薬品でバリを溶かす方法です。細かくて小さな部品のバリ取りにおいては、機械によるバリ取りでは非効率の場合もあるため、その素材に適した薬品を使用するケースもあります。
<電気加工によるバリ取り>
電解研磨(電気によってバリを溶かす)による方法です。自動車部品や精密機械などの、より手が届きにくい部分のバリ取りに使われ、短時間で作業が可能な点もメリットになります。
<熱加工によるバリ取り>
バリを加熱で処理する方法で、火炎やプラズマなどでバリのみを加熱除去する方法とバリ部を通電し、電気抵抗で発熱させる2タイプがあります。
<砥粒(とりゅう)加工によるバリ取り>
砥粒(粉末状の物質)と呼ばれる研磨剤を噴射してバリを除去する方法です。また、砥粒をバリに接しながら流動させて除去する砥粒流動と呼ばれる方法もあります。
バリ取りを行う上での注意点
・ケガに注意する
とくに手作業でバリ取りを行う際はケガに注意しましょう。バリは人間の目に見えないくらい小さくて複雑です。もちろん手袋を着用して作業を行いますが、衣服や手袋に入り作業完了後おもわぬところでケガをする可能性があります。目配り・気配り・心配りを忘れず作業時は集中力を高めていきましょう。
・使用方法を理解する
前述のように、バリ取りは手作業以外にも機械・化学・熱加工などさまざまな方法で行います。使用方法を理解していれば問題ありませんが、まんがいちケガにつながりさらには部品の破損や損傷にいたるケースもあるので注意が必要です。はじめてバリ取り機器をあつかう場合は責任者や経験が豊富な方に監視してもらうのもいいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。バリ取りの種類や方法、注意点を中心に紹介しました。バリ取りは見た目がきれいになるだけでなく、わたしたちの安全を守ってくれる大切な作業です。IT社会がますます進む世の中にあって、部品やパーツはさらに細かく複雑になっていくでしょう。結果、バリ取りの需要はさらに高まり、女性が活躍できる場が増えてくるのは間違いありません。正しい方法を理解した上で、バリ取りの面白さに気付いてもらえれば幸いです。
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