ニートの履歴書の書き方|ニート期間の記載の仕方や注意点を紹介!
2019年11月27日公開

ニートから正社員として採用されるのは、難しいと思う人は少なくないでしょうが、正しいやり方を知っていれば、不可能なことはありません。もし、現在ニートで、正社員として働きたいと思っている方は、この正しいやり方を身につけてください。
ニートからの脱出は、早ければ早いほど可能性が高まります。今回は、採用されやすい履歴書の書き方と面接対策について検証します。
履歴書の書き方
魅力的に魅せる書き方とは
履歴書は、その人が歩んできた歴史が一目瞭然です。何年に学校に入学して、何年に卒業したのかを記載しなければなりません。例えば、大学を卒業して、就職したけれど3ヶ月で退職してしまったとすると、それを書かなければなりません。となると、就職したものの3ヶ月しか続かなかったと見た人に伝わってしまいます。なぜ3ヶ月で会社を辞めたのですかと聞かれるでしょう。
■嘘は逆効果
だからと言って本当は3ヶ月なのに3年働いたことにしようと嘘を書いてはいけません。嘘は必ずばれるからです。何が何でも入社したいかた、面接時にばれなければいいと思う人もいるかもしれませんが、面接時に聞かれて、万が一履歴書に書いた履歴とは異なった返答をしてしまった場合、受かるものも受からなくなります。また、入社後にばれた場合も、嘘をついたことが周囲に知られてしまうと会社に居づらくなってしまうことがあるので、なるべく嘘は付かない方が賢明です。
■空白の期間をいかに活かすか
前の会社を退職してからニート期間があれば、それも聞かれるでしょう。「その間、あなたは何をしていたのですか」と。ニートであった期間に短期間でもアルバイトをしていたのでしたら、履歴書にはそう書いた方がいいでしょう。アルバイトだから書かないというのではなく、その期間は「この業種のアルバイトをして、スキルアップをしていた」という前向きな理由を記載するのです。会社を辞めてから、面接のその日まで、まったく働きもせず、履歴書の空白が多いよりも、少しでも何かをやっていたアピールをした方が有利です。
■履歴書に書ける体験をしよう
アルバイトを3日で辞めたり、1週間でクビになったりした場合は、逆効果になることもあります。ニートである期間に、ボランティアや外国に行っていたという経験がある場合は、書くべきです。その場合は、職業欄にではなく、別枠に記載できる箇所がありますので、そこに書くとよいでしょう。
履歴書の書き方、注意点
■パソコンで書くか手書きにするか
履歴書は、手書きで書くかパソコンで書くか悩む人は少なくないと思いますが、どちらがよいのでしょうか。履歴書は手書きでなくてはならないという決まりもなく、パソコンでなければならないという決まりもありません。確かに熱意が伝わりやすいのは手書きの方かもしれません。パソコンで書かれたものは、志望動機だけ変えてあとはコピーという風に見られる場合があります。しかし、最初の1社で採用されればよいですが、そうでない場合は、採用されるまで履歴書を書き続けなければなりません。万が一書き間違いをしてしまうと一から新しい用紙に記入し直さなければなりません。手書きで一番やってはだめなことは、誤字を誤魔化そうとしたり、黒く塗りつぶしたり、修正液で修正して上から書いたりすることです。手書きかパソコンか悩む人は、どうしてもここに入りたいという会社があれば、採用担当者にどちらがよいかを確認するとよいでしょう。履歴書を手書きで書く場合は、手紙を書くようにきれいな字で丁寧に書くことを心がけましょう。
■合否を分ける点
ニートである期間があるならば、履歴書の左側よりも資格欄や自己PRのある右側を充実させた方がいいでしょう。自己PRも「やる気があります」「やる気だけは負けません」などということを書いてはいけません。なぜならこう書いてあると、面接官にやる気しか取り得がないと思われてしまうからです。やる気があるのは、当たり前のことなのです。面接を受ける人が一人であるのならば、やる気があるというのは歓迎されるでしょうが、面接を受けに来るのは、やる気のある人ばかりなのです。ですから「やる気」以外のことをPRしたほうがよいです。
学歴・職歴の書き方
■年号は統一する
履歴書には、年を書く欄がありますが、これは一般的には西暦で統一した方が見やすいとされています。和暦でもかまいませんが、その場合は、履歴書全てを通して和暦で統一した方がよいです。統一していないと伝わりづらく、職種によっては書類作成能力がないと見なされ、書類選考で落とされてしまう場合もあります。また、学歴は、高校入学から書くとよいです。小学校から記入すると欄が足りなくなってしまいますし、義務教育は経ているのが前提とされています。学歴や職歴は、正しく詳細に記載した方がいいでしょう。
■学生時代のアルバイトは記載すべき?
学生時代にアルバイトをしていた経験がある人は少なくないでしょうが、一般的には学生時代のアルバイト歴を職歴欄に書く必要はありません。ただし、高校や大学を卒業してから一度も就職をしていなくて、その間ニートであった場合は、学生時代のアルバイトも書いたほうがいいでしょう。なぜならば、学歴は書けても、職歴欄が空欄になってしまうからです。履歴書には空欄が少なく、字で埋まっている方が見栄えもよいのでなるべく空欄ができないようにしましょう。
■ニート期間は正直に申告すべき?
就職経験がなくニート期間があったからといって、履歴書にニートであることや理由を書く必要はありません。嘘はいけませんが、必ずしも正直にありのままを説明する必要はないのです。面接時に空白の期間について質問されることがあるかもしれません。その際に「一日中家にいて、好きな時間に起きて好きな時間に寝る生活をしていました」というよりも「これからの社会において、自分が出来ることは何か、どのようなことをすれば理想を実現できるかということを家族や友人に相談し、自分なりに考え、模索していた期間です」と答えた方が、前向きに聞こえます。ネガティブな表現かポジティブな表現かの違いですが、まったく違って聞こえます。このように、もし、履歴書に埋められない欄があるのならば、それを補える前向きな理由を用意しておくことをおススメします。
ニート期間の空白期間の埋め方
■空白期間の理由はポジティブに
履歴書に書けないニート期間をポジティブに表現するのによい方法があります。それは、日雇いの仕事をすることです。そうすると空白の期間何をやっていたのかを聞かれても、日雇いの仕事をしていたと答えることができます。また、ボランティアをやっていたというのもよいです。面接官もよほどの意地悪な人でない限り、何年の何月何日から何年の何月何日まで日雇い労働やボランティアをやっていたのかとは問わないはずです。そしてこれは履歴書に記入するのではなく、面接官に直接話したほうがよいです。その為に、書類審査で職業欄が空欄だと落とされることもあるかと思います。
■会社との出会いはご縁
書類で落とされたからといって落ち込む必要はありません。面接を受けるのはニートの人ばかりとは限りません。現在就業中で、転職を考えている人がライバルにいることもあるのです。書類で落とす会社は、そのような即戦力を求めている会社で、面接に行っても採用される可能性が低いので、わざわざ交通費を使って面接会場に行って自分の時間を割く必要が無くなったと思えばよいだけです。企業との出会いはご縁なので、あまり興味のないところだったとしても、実際に入ってしまうと天職だと思えたということもあります。直感とご縁を大事にして就職活動をしましょう。
自己PR
■ニートなら特に自己PRが重要
自己PRは、面接において重要事項であるといえます。履歴書にも記入する欄があります。まず面接にまでこぎつけるには、ニートである場合は特に、この欄を充実させなければなりません。立派な職歴を持つ人と渡り合うには、この欄で興味を持ってもらえる文章を書く必要があるのです。
■どんな内容を書けばいいのか
一番よいのは、その企業に関係することで、自分をアピールすることです。例えば、IT関連の仕事に就きたい場合で、趣味でオリジナルのパソコンゲームを作成していた場合、会社勤めをしていなくても、趣味、特技が「自分でオリジナルゲームをプログラミングすることで、親戚の子どもも自分が作ったゲームを喜んでくれている」というようなことがあれば、そのことを簡潔に記載すればよいのです。それに興味を持った面接官が、面接時にゲームの内容やどのようにしてプログラミングしたのかを質問してくるはずです。また、海外にバックパッカーとして行っていた人は、現地の経済状況を見てきたとか、英語をはじめ数ヶ国語を話せるなど特技として披露することができます。
■自己PRが思いつかない場合は?
そのようなことが思いつかないという人の場合でも大丈夫です。生きていれば得意なこと、好きなこと、継続してきたことが何かしらある筈です。それを深く掘り下げていけばよいのです。学生時代にしていたアルバイトの事だってよいのです。ニート期間中に毎日パソコンを見ていたというのでもよいのです。毎日パソコンを見ていたのならば、リサーチ力が身についているはずです。何かをリサーチする場合は、検索ワードをこうすれば数種類だけでなく、数十種類のリサーチ結果が出たり、他の人では探せない結果を出したり出来るということも自己PRにつながります。自分をよく知ってアピールするポイントを引き出しましょう。
志望動機の重要性
■なぜ重要なのか
履歴書において、一番重要だといっても過言ではない欄は、志望動機の欄です。この欄は、転職者もニートも関係ありません。逆に言うと職歴がなくても企業側にPR出来る唯一の欄でもあり、採用担当者は、まずここをチェックします。
■書く前にやること
履歴書を書く際、志望動機を記入する前にやるべきことがあります。まず、自己分析をすることです。これは自己PRを書く際にやっているのでそのおさらいですが、自己PRの時は、企業に関係ないことでもよしとしましたが、この場合は、就職する会社に関係のあるところから分析した方がよいです。例えば、これまでのアルバイト経験などを思い返してみて、ただ経験としてこのようなことをやったということだけでなく、実際に経験してみてどうだったか、どう思ったか、どうしてそう思ったのか、その時の周りの評価などを具体的に思い出してみるとよいでしょう。まとめるために紙に書くのもよいです。
■応募する企業の業界や職種の研究をする
もう一つ準備することは、応募する企業の業界や職種の研究をすることです。接客が好きでやりがいがあると思っているのに、応募する会社は、IT系で募集している職種はプログラマーだったという場合は、応募するだけ無駄ですし、企業の方もなぜ応募したのだろうということになりかねません。ですから、最低限応募する企業の情報は事前に調べておく必要があります。その上で、自分がこの会社でどのようなことをやりたいのか、どのようなことで役に立てそうなのかを考え、紙にまとめます。
これらのことを踏まえて志望動機を書くとよいでしょう。自分の性格や特技を生かし、御社に入ったらこのようなことに役立てる、このようなことをやりたいと具体的に記載があれば採用する側もイメージが沸きやすいです。
本人希望欄は何を書くところ?
■正直に書き過ぎない
履歴書の一番下にあるのが本人希望欄です。ここには、給料、職種、勤務時間、勤務地、その他についての希望などがあれば記入とありますが、騙されてはいけません。こう書いてあるからといって素直に、給料の希望金額や勤務時間は何時から何時ですとかは書かない方がよいのです。
■大人の回答
一般的には、貴社の規定に従いますとしておきます。ただし、どうしても、平日は親の介護をしていて、デイサービスから戻ってくるまでに帰宅していたいので、17時までしか働けないなどの事情がある場合は記載しておいたほうがよいでしょう。
■こんな回答はNGです
間違っても自分本位の希望は書いてはいけません。例え現在ニートで、いきなり早起き出来るか自信がないので、最初の三ヶ月間はお昼からの勤務にして欲しいと思っていても、そこは会社勤めする以上は、早起きの習慣をつけ、朝早くからでも働ける生活習慣を身につけるなどして対応しましょう。
■本人希望欄に書いてよいこと
応募の際に、本社だけでなく複数の勤務地で募集している場合や募集職種が複数の場合は、どの勤務地、もしくは希望職種を記載しておいたほうがよいです。また連絡を希望する時間帯がある場合は記入しておきましょう。日中に日雇いのアルバイトをしていて、採用担当から電話があっても出られずに折り返したり、留守番電話にならなくて何度も採用担当者にかけさせたりということを防ぐ為です。こちらから折り返す場合でも、先方の都合がいつよいのか分からないので、できるだけ電話連絡は少ない回数ですませる方が印象がよいでしょう。
面接対策
■面接の心得
履歴書での書類審査が通れば次は面接です。ニート期間があったからといって恐れる必要はありません。自信を持って堂々と面接に臨めばよいのです。面接会場には、ニートでない人もいると思います。しかし卑屈になる必要はありません。対するはその人達ではなく、面接官、ひいては企業なのです。
■履歴書から学んだことをいかす
これまで1枚の履歴書を書くにあたって考えてきたことをそのまま面接官に伝えればよいのです。ここで注意すべきなのは、面接官に気に入られようと嘘の内容を話すことです。得意でないものを得意ですといったり、ニートだったのに、他社で就業中であると言ったり、嘘や自分を必要以上に大きく見せようとするとどこかに綻びが出てしまいます。
■心を伝える
面接マニュアルを読んでその通りのことを言うというのも自分が魅力的には見えません。言わされている完璧な誰かの言葉よりも、拙いけれど自分のこれまでの生き方や考えか方が反映している言葉の方が人の心を打ちます。
■未来を掴むために
ニートであるならば、なぜニートになったのかを聞かれるかもしれません。しかし、大切なのは過去ではありません。ニートであった自分を認め、否定せず、今後どのように生きるかが大事なのです。未来を考えているからこそ臨んだ面接の場です。堂々と自分のことを伝えましょう。しかし、ただ書類が通ったから面接に行っただけではニートは不利なのです。その部分を補える何かをしっかりと考え、面接官に自分の言葉で伝える努力が必要です。そのためには、面接のシミュレーションをするとよいでしょう。家族の協力を得られる場合は、予行練習をすることをおススメします。
面接対策
就職する際、重要な役割を果たす履歴書ですが、ニートであっても書き方次第では有利になることが分かりました。大切なことは何を書くかではなく、書くためにどのようなことを考え、自分と向き合い、その企業を知るかです。履歴書を書くまでに事前の準備が必要です。書類審査が通れば、面接までにまた同様の準備が必要です。面接のシミュレーションや予行練習も必要です。一人で悩むより、経験者に相談すると答えが出てくることもあります。寮付き求人.comでは、ニートから就職した体験談が掲載されています。参考にしてみるのもよいでしょう。
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