玉掛けの資格とは? 資格取得方法と資格取得後に活躍できる場所
2020年03月31日公開

工事現場や建設現場で必ずといっていいほど見かけるクレーン車。
なにか荷物を吊し上げている姿を想像するかと思いますが、実はその作業を玉掛けと呼んでおり、玉掛けを行うためには資格が必要なんです。
そこで今回は、玉掛け資格の取得方法や費用などを紹介します。
国家資格である玉掛け資格を取得して、今後のキャリアアップに活かしていきましょう。
玉掛けとは?
工事現場や建設現場で勤務したことがある方であれば、一度は聞いたことがある玉掛け。
玉掛けとは、クレーン車で荷物や機材などを吊るして操作することを指します。
クレーンを使用することで重たい荷物を運べるようになるため、工事現場や建設現場では欠かせない玉掛けですが、操作を誤ると重大な事故に発展する可能性もあるため、玉掛けを行うためには、玉掛けについて基礎知識や操作方法だけでなく安全を確保する術を知っている証明になる玉掛け資格が必要です。クレーンを使用する際には、必ず玉掛け資格を保持している人の立ち会いが求めれてます。
玉掛け資格について
玉掛け資格ですが、厳密には玉掛けについての講習を受講して修了証を受け取ることで資格取得となります。
そのため、玉掛け資格は国家資格なので、履歴書や職務経歴書にを記載することはできますが、その際には「玉掛け技能講習修了」と記載することになります。
また、玉掛け資格を取得することでクレーンを使用する際の立ち会いが可能になりますが、クレーンの運転にはクレーン運転免許がないと運転することはできません。ほとんどの方が玉掛け資格とクレーン運転免許の両方の資格を取得しているので、参考にしてみてください。
どんな資格が必要?
玉掛け資格ですが、大きく2種類の資格に分けられており、吊り上げるに荷物の重さで分類されています。どちらも講習を受講して玉掛け資格を取得する必要があります。
荷物の重さが1トン未満の場合
荷物の重さが1トン未満の場合には、玉掛けに関する玉掛け特別教育という講習を受ける必要があります。
クレーン等の種類・特徴・構造・各機能・安全装置などについての講習が中心で、講習後に特別教育修了証を受け取って修了となります。試験はありません。
荷物の重さが1トン以上の場合
一般的に玉掛け資格を呼ばれているものは、荷物の重さが1トン以上のこちらが該当します。
荷物の重さが1トン以上の場合は、玉掛け技能講習という講習を修了していることが義務付けられています。
荷物の重さが1トン未満の場合と比較して講習の内容に大きく異なる点はありませんが、特別教育よりも講習時間が長いことと講習を受けた後に試験があることの2点です。
そして、試験に合格すると玉掛け技能講習修了証を受け取ることができます。
玉掛け資格の取得方法
<資格が取得できる対象者>
2つに分類されている玉掛け資格ですが、どちらも18歳以上であれば講習の受講が可能です。
18歳になる前から講習を受講することも資格を取得することも可能ですが、業務が行えないという理由から機関によっては入校を認めない機関も存在します。18歳未満の人は申し込む前に確認しておきましょう。
資格の取得方法
現在、特別教育や技能講習を実施できるのは各都道府県の登録された教育機関です。
地元の教習所などが該当していることがほとんどなので、事前にホームページや電話を通じて確認しておきましょう。
その後、講習の受講申し込みを行い、指定の教育機関で講習を修了すると玉掛けの資格が取得できます。
具体的な資格取得にかかる時間は、受講する教育機関によって異なりますが、特別教育を受講する方は9〜15時間程度・技能講習を受講する方は20〜30時間程度の講習を受講する必要があります。
そのため、1日で取得できる機関は少なく、ほとんどの機関では資格取得まで3,4日かかります。各科目の細かな講習時間は直接最寄りの機関に問い合わせてみてください。
また、該当する業務経験や資格を保持している方であれば、受講時間を短縮することも可能です。
該当する方としては、
・クレーン運転士免許所有者。
・特別教育修了後、1トン未満のクレーン等の玉掛け経験が6ヶ月以上ある方。
・1トン以上のクレーン等の玉掛けの補助作業経験が6ヶ月以上ある方。
・移動式クレーンの業務経験が1ヶ月以上ある方。
などです。
これらに該当している方であれば、講習時間が短縮されるので、申込みの際に報告しましょう。
資格取得にかかる費用
玉掛けの資格取得にかかる費用としては、受講するコースによって異なります。
特別教育を受講する方は10,000〜15,000円前後・技能講習を受講する方は20,000〜25,000円前後です。
その他、テキスト代や試験が不合格だった場合の再受験代など細かな費用が発生する可能性があります。
あくまでおよその費用になるので、細かな費用に関しては、直接最寄りの機関に問い合わせてみてください。
玉掛け資格の難易度は?
玉掛け技能講習という講習では、講習の最後にテストを受験し合格すると修了証が受け取れます。
玉掛け資格は国家資格なので、試験自体とても難しいものと考えている方も多いとは思いますが、難易度は高くありません。
きちんと学科・実技ともに講習内容を聞いて理解していれば落ちることはなく、合格率は80%以上と言われています。
まとめ
いかがでしたか?
工事現場や建設現場での仕事は需要が高く、年収も増加傾向にある業種多い中の一つである玉掛け。
現在、現場で働いていてなにか資格を取得しようと考えている方や手に職をつけたいと考えている方には取得にかかる日数や難易度を考慮してもおすすめの資格です。
この記事を参考に、玉掛け資格だけでなくクレーン運転免許も合わせて検討してみてください。
CONTACT / 応募フォーム
|
|
---|---|
|
|