作業環境測定の資格とは?試験内容等、紹介!
2021年04月10日公開

目次
作業環境測定の資格を取得して活躍の場を広げよう!
「作業環境測定の仕事はどんな仕事?」「作業環境測定資格の試験内容が気になる」など、作業環境測定の資格に対しての疑問がある人も多いのが現状なのではないでしょうか。とくに新型コロナウイルスの影響により、作業現場の衛生環境がますます注目されています。
そのため、空気環境の実態を把握する作業環境測定士の活躍の場は広がっており、今後も需要の高まりが予想されるため、作業環境測定の資格を取得するなら今がチャンスです!
作業環境測定士の資格を取得できれば、労働者の健康を守れ、有害物質や有害因子を測定・分析しその環境改善を図ることで、周囲から評価してもらえます。そんな、作業環境測定の資格について、今回は試験内容を中心に紹介していきます。
作業環境測定の資格とは?
まず本題にうつる前に作業環境測定について簡単に説明していきます。
作業環境測定の資格(作業環境測定士)とは、放射性物質、有機溶剤、特殊化学物質、鉱物性粉じん、金属類をとりあつかう現場についての作業環境測定を行うための資格です。
資格には「第一種作業環境測定士」と「第二種作業環境測定士」の2種類があり、第一種作業環境測定士は第二種作業環境測定士資格に加えて、種別に応じた分析もできるエキスパートの資格となります。
詳細は以下のとおりです。
<第二種作業環境測定士の作業可能範囲>
鉱物性粉じん(石綿等を含む)・放射性物質・特定化学物質・金属・有機溶剤にかかる作業場のすべてで、「デザイン」「サンプリング」を行うことができますが、分析では、「検知管を使用した有機溶剤や特殊な化学物質の計量とデジタル粉じん計による粉じんの測定」以外はできません。
<第一種作業環境測定士の作業可能範囲>
第二種作業環境測定士の作業可能範囲に加えて、「特定化学物質に係る分析(機器分析等、
作業環境測定の基準となる特殊な化学物質の法律にもとづいた分析)」が可能です。
作業環境測定の受験資格
作業環境測定士の資格はれっきとした国家資格であり、受験資格もシビアに定められています。
詳細は以下のとおりです。
・理科系統の大学または高等専門学校を卒業後、実務経験が1年以上ある方
・理科系統以外の大学または高等専門学校卒業後、実務経験が3年以上ある方
・技術士試験の第2次試験に合格している方
・労働衛生の実務経験が8年以上ある方
また、以上の受験資格以外にも指定がありますので、詳細は公益財団法人 安全衛生技術試験協会のHPで確認してみましょう。
作業環境測定の試験内容
ここからは作業環境測定士の試験内容について解説していきます。
第二種作業環境測定士については、以下4科目(共通科目)の受験が必要です。
1.労働衛生一般
2.労働衛生関係法令
3.デザイン・サンプリング
4.分析に関する概論
第一種作業環境測定士では、上記の4科目に加えて取得希望の以下選択科目の受験が必要です。
(選択科目は1科目から最大5科目まで同時受験が可能)
1.鉱物性粉じん
2.放射性物質
3.特定化学物質
4.金属類
5.有機溶剤
例えば、鉱物性粉じんについての第一種作業環境測定士を取得希望の場合、「4科目(共通科目)」+「鉱物性粉じん」の合計5科目の受験となります。
また、5つすべての第一種作業環境測定士選択科目を取得希望の場合、「4科目(共通科目)」+「選択5科目すべて」の合計9科目の受験が必要です。
作業環境測定試験の開催時期と開催地
開催時期は通常、8月に第一種・第二種作業環境測定士試験が行われ、2月に第二種作業環境測定士試験のみ行われます。
開催地については、全国7ヵ所の安全衛生技術センター(北海道、千葉県、愛知県、兵庫県、広島県、福岡県)にて開催されます。
作業環境測定試験の受験料
作業環境測定試験の受験料は以下のとおりです。
第一種:10,600円~27,100円(選択科目数により異なる)
第二種:11,800円
国家試験の受験料としては比較的手ごろな価格となっており、まんがいち再試験になっても、あらためてチャレンジしやすいのが特徴です。
作業環境測定試験の合格基準
各科目毎の得点が60%以上で合格です。
※第一種作業環境測定士試験で「共通科目」は合格したものの、「選択科目」で不合格の場合は第二種作業環境測定士試験の合格者として扱われます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。作業環境測定資格の試験内容を中心に紹介してきました。作業現場の衛生環境を求められる現代の事情をかんがえれば、作業環境測定士は非常に活躍の場が広がる職業です。さらに今後も需要の高まりが予想されるため、資格取得を目指すなら今がチャンス。仕事内容を十分理解した上で、作業環境測定士の魅力に気付いてもらえれば幸いです。
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