はんだ付けのテクニックやコツを紹介!
2021年03月30日公開

目次
はんだ付けの上達を目指して知識やコツを知ろう!
「はんだ付けをやっているけど、なかなかうまくできない」「はんだをきれいに付けるためのテクニックやコツはないのかな?」など、はんだ付けの腕を上げるために、疑問がある人も多いのが現状なのではないでしょうか。
近年IT発達により、プリント配線回路や電子部品がより多く普及されています。
そのため、はんだ付けのテクニックやコツを知ることは、製品がハイクオリティに仕上がるのはもちろん、周囲からも高い評価を得られるのです。そのためにも、基本となる知識や技術を知ってはんだ付けの上達に向けて取り組んでいきましょう。
はんだ付けの準備
はんだゴテ(本体)
良質なはんだ付けを行うには「準備が9割」とも言われるように、はんだ付けでは「道具」の選定にはこだわってきましょう。
その中でも「はんだゴテ(本体)」がもっとも大切で、「温度調整機能」がついているはんだゴテを使用するのがポイント。はんだ付けの質を上げるには、温度調整機能で「コテ先温度を安定して350~360℃」にできれば熱ムラが少なく、細かい部品への対応も可能です。
コテ先
はんだゴテの次に重要なのは、「コテ先」です。コテ先にはさまざまなタイプがあり、「C型」「K型」「D型」「ペン型」など、形状や長さに違いがあり、シーン別に使い分けることが大切になります。
丸棒を斜めにカットした形状の「C型」は接触面積に対して臨機応変に対応できるため、便利で使い道が多いコテ先です。太さ(1C~5C)を適用することでほとんどのハンダ付け場面をカバーすることができますので、とくに初心者の方はC型をメインに使用していきましょう。
フラックス
はんだ付けで重要な役目を果たすのが「フラックス」です。フラックスが無ければはんだ付けは行えません。フラックスは基板表面の異物や酸化膜を取り除く重要な役割をはたすため、かならず準備しておきましょう。
はんだ付けのテクニックやコツ
はんだ付けの準備完了後はいよいよ作業工程です。
ここからは作業のテクニックやコツを解説していきます。
コテが十分に温かくなってから作業を開始する
作業に早く取りかかりたい気持ちもわかりますが、「コテが十分に温かくなってから作業を開始」しましょう。はんだゴテは電源を入れてから3~5分程度で熱くなり、その時間でちょうどコテ先温度を安定して350~360℃にできます。
また、温かくなったらコテ先の色を確認してみましょう。「銀色」であれば問題ありませんが、「黒や茶色」の場合、先端がゴミで汚れている可能性があるため、コテ台のスポンジなどで先を銀色になるまで掃除します。(コテ先をスポンジで掃除すると一時的に温度が下がります。それはスポンジに水が含まれているためで、掃除後は温度が適温になるまで待ちましょう)
作業前に以上のポイントをおさえておけば、熱ムラが少なく、結果的に効率良く作業が進めるのです。
コテは寝かせて使う
作業においてコテは「寝かせて使う」点もポイントのひとつです。実際にコテを使っているとわかりますが、コテは先端がとがっているため、コテ先だけをあてていてもあたえられる熱量は少ないです。そのため、コテ先を寝かせて使えば加える熱量も多くなり、結果作業時間の短縮やクオリティの高い仕上がりが見込めます。
はんだを温めるのはランドが適温になってから
はんだ付けを行う際は「ランドが適温になってから」が重要です。通常、はんだ付けはランドと呼ばれる銅色の基板に行いますが、ランドが十分に温まっていなければ、きれいなはんだ付けを行えません。
そのため、ランドの温度を確認するとともに、あらためてコテ先の温度も確認してみましょう。まんがいちすぐに溶けない場合はコテ先の温度が下がっているか汚れている可能性もあります。前述のコテ台のスポンジなどで先を銀色になるまで掃除を行うなどの対応が必要です。
作業場所の室温を気にしておく
はんだ付けの最後のコツは「作業場所の室温を気にしておく」ことです。とくに夏場の作業では扇風機やエアコンを使用する現場が多いですが、はんだ付け作業にとっては天敵になります。
コテ先が風やエアコンの冷気で温度が下がる場合があるため、溶けにくくなるのです。人が涼しく感じる場合は必然的にコテ先の温度も下がっていますので、コテ先に風があたらないよう、そして室温の管理も随時気にしておくといいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。はんだ付けのテクニックやコツを中心に紹介してきました。はんだ付けは近年のIT発達により、プリント配線回路や電子部品がより多く普及されている現代においては非常に注目されている技術です。テクニックやコツを知ることで、製品完成度の質が高まるのはもちろん、周囲からも高い評価を得られるのです。正しい作業方法を知った上ではんだ付けの魅力に気付いてもらえれば幸いです。
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