派遣先との顔合わせはこれで大丈夫!注意点や疑問点まで解説
2023年04月06日公開 2023年08月22日更新

目次
派遣スタッフの就業先がある程度決まった段階で行われるのが「顔合わせ」です。
ただ、派遣としての働き方に慣れていない人にとっては、顔合わせと言われても一体何をするのか分からないという人も多いのではないでしょうか?
派遣先が決まるまでの不安を少しでも解消できるように、この記事では顔合わせの内容や流れを確認していきます。
派遣の「顔合わせ」とは?
まずは、派遣における「顔合わせ」がどんな目的で行われるのかについて確認していきましょう。
また、顔合わせが行われる=採用は確定していると考えてもいいのかどうかについても解説します。
派遣の「顔合わせ」の目的と結果
・顔合わせの目的
・派遣の顔合わせは、ほぼ確定で採用される?
顔合わせの目的
顔合わせは、主に派遣スタッフに就業意思があるかどうかの最終確認のために行われます。
派遣スタッフ側にとっては給料や仕事内容に相違がないかを確認するだけでなく、今後働くことになる職場の様子や雰囲気を知れる貴重な機会です。
また、就業先企業側は実際に派遣が始まる前に就業者のスキルや人柄を確かめることも目的としています。
派遣の顔合わせは、ほぼ確定で採用される?
派遣先の会社と顔合わせをすることになれば、ほぼ採用は確定で、中にはあくまでも形式的に行うだけという場合も少なくありません。
ですが、顔合わせ時のやり取りによっては、確定だったはずの採用が難しくなる可能性もあります。
通常の就職面接と同様に、派遣先企業に「ぜひ働いてもらいたい」と思ってもらえるように顔合わせを進めることが大切です。
そのためにも、顔合わせに不安がある人はしっかりと事前準備をしておきましょう。
派遣の顔合わせの流れとは?
顔合わせに万全の状態で臨むためにも、派遣の顔合わせでどんなことが行われるのかを把握しておきましょう。
ここでは全体の流れに沿って、顔合わせの具体的な内容を紹介します。
派遣の顔合わせの流れ
・派遣会社の担当者と事前打ち合わせ
・派遣先と対面
・自己紹介
・職場見学と業務の説明
派遣会社の担当者と事前打ち合わせ
派遣先との顔合わせに先立って、顔合わせに付き添ってくれる派遣会社の担当者と事前打ち合わせを行います。
派遣先についてよく知っているスタッフが担当者となるため、顔合わせに際して不明な点や不安に感じていることがあればこの時に聞いておきましょう。
派遣先と対面
事前の打ち合わせが終わったら、いよいよ派遣先へと向かいます。
派遣先の担当職員と対面する際には、基本的に派遣会社の担当者が進行をしてくれるでしょう。
なので、派遣社員は挨拶をきちんとするなど一般的な礼儀作法にのっとって行動すれば大丈夫です。
自己紹介
対面後、まずは自己紹介を求められることがほとんどです。
職歴や事前にスキルシートに記載した内容についての説明を、簡潔に分かりやすく行いましょう。
中でも、派遣先で必要とされるスキルのような、企業側のニーズに沿った内容を中心に話すとその後の流れがスムーズです。
もしも自己紹介で何を言ったらいいのか分からないという場合には、事前打ち合わせで派遣会社の担当者と相談しておきましょう。
職場見学と業務の説明
自己紹介が終わったら、職場内の見学をしながら業務の説明を受けることになります。
実際にどんな環境で仕事をするのか、事前の説明とちがいが無いかなどを確認する時間です。
途中の説明で気になる部分などがあれば、後の質疑応答の時に質問できるようにメモを取っておきましょう。
なお、派遣先によっては職場見学は行わず、自己紹介の後にそのまま業務の説明を行って終わる場合もあります。
派遣の顔合わせ前には、必ず事前準備をしておこう
派遣先企業によくない印象を与えないためにも、初対面となる顔合わせは非常に重要です。
顔合わせは形式的な物と軽視せずに必ず事前準備をして挑みましょう。
顔合わせの事前準備として行っておくべきこと
・簡潔な自己紹介の準備
・志望動機やキャリアプランなどの再確認
・質問事項の洗い出し
・服装や身だしなみのチェック
・メモ帳と筆記用具の準備
簡潔な自己紹介の準備
どんな顔合わせ内容であっても、自己紹介をしないということはまずありません。
その場で考えても構いませんが、ダラダラと長くなってしまうと印象が良くありません。
事前に自己紹介の内容と簡潔な言い回しを考えておくといいでしょう。
紙に書き出し、何度か繰り返し練習しておくと当日も緊張せずに伝えられるはずです。
志望動機やキャリアプランなどの再確認
自己紹介とは別に、派遣先に就業を希望した理由(志望動機)や就業後のキャリアプランについても説明できるようにしておきましょう。
どんなスキルがあるのか、今後どんなスキルを身につけたいのかなど、これまでの努力や意欲の伝わる部分は積極的にアピールできるようにしておくのが大切です。
質問事項の洗い出し
顔合わせは派遣就業前に仕事の内容や待遇について確認できる最後のチャンスでもあります。
就業後に後悔しないよう、仕事内容や使用するソフトなど、職場環境について質問したいことは洗い出しておきましょう。
当日漏れのないよう、メモ帳などにメモしておいても良いと思います。
また、質問を事前に用意しておくことで、派遣先企業からも「やる気がある」という好印象を与えられるでしょう。
服装や身だしなみのチェック
喋り方や発言内容はもちろんですが、服装や身だしなみも第一印象に大きく影響します。
顔合わせで着用する服の準備や身だしなみチェックは必ず前日までに済ませておきましょう。
スーツなど、派遣会社の担当者から事前に指定があれば必ずその服装で向かいます。
そうでなくても、職場に相応しい清潔感のある服装を心がけましょう。
メモ帳と筆記用具の準備
顔合わせ当日の持ち物で忘れがちなのが、メモ帳と筆記用具です。
顔合わせで話した内容や会社見学の最中に気になったことなど、メモを取る場面は意外に多くあります。
メモを取りながらの方が、話をしっかり聞いているというアピールにもつながります。
また、署名や記入が必要になった時に咄嗟に筆記用具が取り出せれば、それだけでも「ちゃんと仕事をしてくれそう」と印象付けることができるはずです。
派遣の顔合わせで注意するべきポイント
顔合わせがうまくいかないと、たとえその後無事に就業できたとしても居心地が悪くなってしまう可能性があります。
そういう意味では、顔合わせはその後の働きやすさを決める重要な場面でもあります。
ここでは、派遣の顔合わせで注意するべきポイントをまとめました。
顔合わせで注意するべきポイント
・派遣会社の担当者との打ち合わせで疑問点は解消しておく
・派遣先にとってメリットとなる回答を用意しておく
・職場の雰囲気などを必ずチェックしておく
・丁寧な言葉使いや自己紹介を心がける
・できるだけマイナスな発言はしない
派遣会社の担当者との打ち合わせで疑問点は解消しておく
時給や契約更新条件などについては、派遣先ではなく派遣会社と派遣先企業との取り決めによって決まります。
派遣先ではなく派遣会社に確認すべき事項については、顔合わせの前段階に行う派遣会社との打ち合わせでしっかり解消しておきましょう。
特に、待遇や正社員雇用についての疑問は派遣先企業に尋ねるとし失礼に当たる可能性があります。
派遣先にとってメリットとなる回答を用意しておく
派遣先が、できるだけ自社にとってメリットの多い人を雇いたいと考えるのは当然のこと。
自己紹介の内容だけでなく、企業側からの質問に対する返答でも相手のメリットとなるような内容を意識しましょう。
就業場所や出勤の時間など、事前に想定しておいた質問に対しては正直に、ですができるだけ前向きな回答が望ましいです。
職場の雰囲気などを必ずチェックしておく
顔合わせは派遣先企業が派遣スタッフを確認するだけでなく、派遣スタッフ側が就業先の雰囲気を知る大切な機会でもあります。
顔合わせ・会社見学を通じて垣間見える社風などに対応できる自信がない場合は、そこでの就業は辞退することも検討しましょう。
丁寧な言葉使いや自己紹介を心がける
顔合わせの際、派遣先企業はスキルや条件よりも実際に会った際の印象に注目しています。
より良い印象を与えるためにも、丁寧な言葉使いや分かりやすい自己紹介を心がけましょう。
当たり障りのない内容ではなく、その企業のために考えてきたのだと伝わることが大切です。
できるだけマイナスな発言はしない
派遣先からの提案に対して、否定的な意見やマイナスな発言で返すのはNGです。
たとえスキルや条件的に難しいことを提案されたとしても、「無理」とだけ言うのではなく「教えてもらえたらできそう」など可能性のある答えを返すようにしましょう。
また、質問がないかを尋ねられた時に「特にない」と返すのも仕事に興味が無いように思われてしまう恐れがあります。
疑問点などを当日考えるのが難しいようであれば事前に準備しておくといいですね。
派遣の顔合わせにおけるよくある疑問
最後に、派遣の顔合わせについてのよくある疑問とその回答を確認します。
はじめて派遣先企業に出向く時は、どんな人でも緊張します。
不安を少しでも多く取り除き、リラックスした状態で挑めるよう、気になる疑問はすべて解消しておきましょう。
派遣の顔合わせにおけるよくある疑問
・派遣の顔合わせ後に落とされることってあるの?
・派遣の顔合わせ後の内定は保留できる?
・派遣の顔合わせを当日キャンセルすることは可能?
・ 顔合わせを複数人で行うことはある?
派遣の顔合わせ後に落とされることってあるの?
派遣社員は派遣会社との雇用関係にあるため、派遣先が選考面接のようなことを行うことは違法とみなされます。
そのため、本来であれば顔合わせによって就業できなくなることはないはずですが、実際には顔合わせ後に就業が取り消しになることはありえます。
通常の就職面接同様その理由は明らかにされない場合が多いですが、主に以下のような理由が考えられます。
顔合わせで落とされる理由
・最低限の身だしなみが整っていない
・仕事へのやる気が感じられない
・敬語が使えない
・業務に必要なスキルを持っていない
顔合わせの場で即採用と言われなかった場合には落とされる可能性が残ります。
ですが、上記のような基本的な部分に問題がなければまず大丈夫でしょう。
派遣の顔合わせ後の内定は保留できる?
顔合わせ後の内定を保留してもらいたい場合には、顔合わせ前に派遣会社に確認を取っておく必要があります。
その際には、どうして保留したいのかという理由(同時進行で複数案件にエントリーしているなど)も必ず伝えましょう。
仮に保留してもらえるとしてもあまり長い期間は難しいので、即採用の場合には保留してもらえるとしても1週間程度と考えておきましょう。
派遣の顔合わせを当日キャンセルすることは可能?
本人や家族の体調不良、交通事故な事情がある場合には当日キャンセルも可能です。
ただし、そうした事情が無い場合には、当日になってのキャンセルは最も避けるべき事態です。
派遣先企業も顔合わせのためにわざわざスケジュールを空けて用意していた以上、心証が悪くなるのは避けられません。
やむを得ない理由なしでの当日キャンセルを繰り返すと、派遣先だけでなく派遣会社からの信用も失ってしまい、その後の仕事の紹介に影響が出る恐れもあります。
顔合わせを複数人で行うことはある?
顔合わせは基本的に①派遣社員本人、②派遣会社の担当者、②派遣先企業の担当者の3人で行われ、複数の派遣社員が同時におこなうことはあり得ません。
ましてや、数人の派遣社員をまとめて顔合わせし誰を雇うか選ぶような権限は派遣先企業にはありません。
派遣先企業が行うのはあくまで「顔合わせ」であり、面接とはちがいます。
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派遣社員として就業するにあたって「顔合わせ」はつきもの。
派遣会社担当者によるフォローもあるので、事前準備さえしっかりしておけば通常の選考面接ほど気負う必要はありません。
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