派遣先で海外交流?外国語を使う機会のある派遣先や外国人が多い職場の例など
2021年08月14日公開

目次
グローバル化が進み、日本にいながら国際交流が十分にできる時代になりました。外国人と交流したい。互いの文化を分かち合いたい。そうした希望を持っている人なら派遣で働くという選択肢があります。派遣先にはサービス利用者としての外国人、また、仕事仲間として外国人と出会える職場がたくさんあります。どんな仕事があるのか見ていきましょう。
サービスの利用者としての外国人に関わる
チャンスの多い職場
外国人と関わる仕事を探すなら「外国人がどんな理由で日本に来るのか」を考えるといいでしょう。たとえば日本食を食べたい、観光をしたい、日本語を勉強したい、買い物をしたい、日本文化を学びたい、日本の歴史を知りたいなど、ざっと考えつくだけでもたくさん上がります。こうしたサービスを提供する職場なら、その利用者としての外国人と関わるチャンスは数多く生まれるでしょう。
ちなみに誰でも就労しやすい職場としては、飲食店、ホテル、ゲストハウス、空港、テーマパークなどが挙げられます。
その他、外国語に自信があるので仕事に活かしたいという人なら、外資系企業や翻訳会社、観光案内所などもおすすめです。また資格があれば日本語の教師は、最も親密に外国人と交流できる職場と言えそうです。
外国人と関わる仕事に就く方法
外国人と関わる仕事に就くには、公共職業安定所(ハローワーク)や転職サービスを利用するのが有効です。
ハローワークは全国にネットワークがあり、求人情報や利用者情報はオンラインで共有されています。そのため、どこのハローワークで相談しても全国の求人情報を確認できます。スタッフは求職者の希望を聞いてくれるので「外国人と関わる仕事がしたい」とそのまま伝えればいいでしょう。
転職サービスでも同様に、希望を思ったまま伝えるだけでも、アドバイザーが適切な求人情報を探してくれます。好条件の非公開求人があったり、内定までのサポートが手厚かったりするのが転職サービスの特徴なので、より充実したサポートがほしいと感じたら利用を検討してみても良いかもしれません。
また、外国人の派遣に数多く携わっている派遣会社もあります。そうした派遣会社なら、サービスを提供する・利用する、双方の外国人と出会えるチャンスが広がります。
外国人と同じ職場で働く
チャンスの多い職場
以上はサービス利用者、つまりお客様としての外国人と関われる職場ですが、今度は外国人といっしょに働ける職場について見ていきましょう。
工場、農場、建築現場、さらに最近はコンビニエンスストアの店員も外国人が非常に増えてきました。今後は介護施設などでも外国人を採用するところが増えると言われており、今、日本人と外国人が共に働く環境は社会のいたるところにどんどん広がっています。
外国人労働者数の実態
ちなみに2020年10月末時点の外国人労働者数は172万4328 人で、企業の届け出が義務化された2007年以降で過去最高を記録しています。
国籍別ではこれまで中国がずっと1位でしたが、ベトナムがそれを抜いて最も多くなり、443,998 人(外国人労働者数全体の25.7%)。次いで中国 419,431 人(同24.3%)、フィリピン184,750 人(同10.7%)の順となっています(厚生労働省発表)。
ブラジル人が多い愛知県・豊田市
地域別に見ると外国人労働者が最も多いのは東京都で、2番目は愛知県です。愛知県の特徴は上記の統計とは異なり、ブラジル人が多い点です。これは愛知県にはものづくりの現場が多く、そうしたところでは伝統的に日系ブラジル人をはじめとする多くの外国人労働者が就業し定住してきた歴史があるからです。
その最も顕著な例は豊田市で、自動車産業が発展し、製造業を基盤とした産業構造を築いてきました。特に1980年代以降は外国人の労働力に頼ることが多くなり、現在にいたるまでブラジル人が多数就業しています。
こうした状況に応じて豊田市も外国人向けのキャリア支援セミナーなどをたびたび開催しており、行政機関として継続的なサポートをしています。
豊田市で外国人とともに働く
そんなわけで豊田市は外国人とともに働く、という視点から見ると、たいへん恵まれた地域と言えるかも知れません。外国人向けのサービス利用者も多く、豊田の街で暮らし働くこと自体が交流の機会を増やすことに繋がります。
こうした職場で働きたい場合は、「外国人活躍中」と謡って求人広告を出している会社に直接当たってみるといいでしょう。また、工場系などの仕事に強い派遣会社に登録し、そこで仕事をするのも良い方法ではないでしょうか。
共生社会への第一歩
少子高齢化や人口減少の影響で、今後、労働人口が急激に減っていく日本では、国籍に関係なく外国人労働者の力を頼りにしないと様々な産業が衰退してしまいます。日本人と外国人が共に働く環境は今後も増えていくことでしょう。
サービスを提供する立場にせよ、同じ職場で働く立場にせよ、仕事を通して交流を深め、互いの国の文化・歴史を教え合い支え合うことは、未来の糧となる経験の一つになるはずです。
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