期間工と派遣の違いを徹底解説!あなたにオススメなのはどっち?
2022年07月31日公開

目次
現代ではさまざまな働き方が認知されるようになり、労働者の選択肢は増えています。
正社員やアルバイト・パート以外にも派遣社員や期間工、契約社員などの雇用形態も今では珍しくありません。
近年では2020年4月に施行された、「同一労働同一賃金」の流れを受けた改正労働者派遣法により派遣社員に注目が集まっています。
正規雇用と非正規雇用の格差を無くすように手当や給与などが見直されているからです。
今回は、派遣社員と期間工の違いやメリット・デメリット、またどちらがよりおススメか検証していきたいと思います。
期間工と派遣の違いってなに?
先ほども述べた通り、2020年の改正労働者派遣法により、派遣社員に注目が集まっています。
似たような形態であることや、給与など待遇がよいとされる期間工も人気が出ていることも確か。
似ているようで違うこの2つの雇用形態を比較・検証していきます。
期間工とは
期間工とは、働く期間をあらかじめ指定されている労働者のことで、メーカーに直接雇用されることも可能な、契約社員のような労働者です。
工場などの繁忙期に合わせて募集がかけられ、その時期が終わると契約終了となります。
3〜6か月の期間での労働が多いですが、この期間は更新が可能です。
ただ、期間工は最大でも2年11か月の期間で契約満了となることが法律で決まっており、その後は別の仕事を探すか、企業によってはメーカーの正社員への試験を受けるか選べます。
派遣とは
派遣とは、「派遣元である人材派遣会社に登録した労働者を、派遣先の企業に派遣し、派遣先の企業で勤務する雇用形態」のことです。
同じオフィスや現場で働いていても、派遣の労働者はあくまで「違う会社から来ている助っ人」のような立ち位置となります。
派遣と期間工の違い
派遣と期間工にはさまざまな違いがありますが、一番の違いは雇用主の違いです。
イメージとしては似た部分のある派遣と期間工ですが、派遣の雇用主は派遣会社、期間工はメーカーからの直接雇用となり、ここが大きな違いとなります。
その他の違いとしては、給与形態や福利厚生などの待遇です。
また、働き方の自由度という点でも違いはでてくるでしょう。
これらの違いから、双方にはメリット・デメリットが存在します。
派遣のメリット5選
2つの雇用形態の違いが理解出来たところで、この2つを具体的に比較していきましょう。
まずは、派遣の5つのメリットについて解説します。
派遣のメリットは下記のとおりです。
・スキルアップが狙える
・気軽に悩み相談が出来る
・正社員よりも高収入が狙える可能性がある
・働き方を柔軟に選べる
・正社員登用も狙える
1つずつ解説します。
①スキルアップが狙える
仕事を継続していくことによるスキルアップとは別に、人材派遣会社には労働者のスキルアップを目的とした研修が用意されていることがあります。
人材派遣会社からすれば、労働者のスキルが上がるほど派遣先の会社からの評価も上がり、派遣社員の動員数アップなどのお仕事につながっていきます。
また、スキルアップをすることで、労働者自身も仕事の幅が広がりキャリアアップにつなげることが可能です。
そのため、派遣会社が研修制度を取り入れている場合は、積極的に活用していきましょう。
②気軽に悩み相談ができる
派遣社員が雇用されているのは派遣会社です。
そのため、仕事上の悩みや不満に感じていることなどを、派遣社員の担当者に相談できます。
派遣会社の担当者は、派遣先企業と派遣社員双方がスムーズに仕事できるよう、配慮してくれるはずです。
現場のことも理解してくれているため、相談に対しても的確なアドバイスをもらえるでしょう。
③正社員よりも高収入が狙える可能性がある
そもそも派遣社員は、人手が足りない現場のピンチヒッターとして投入されることが多い労働者でした。
そのため、慣れない現場であっても最低限の成果を出す必要がありました。
しかし現在では、派遣社員に求められる能力は高く、それに応じて給与の相場も高くなっています。
アルバイトはもちろん、正社員よりも高収入を狙える可能性のある雇用形態です。
ただ、経験者ばかりを求めているワケではなく、研修などでしっかりと育成し、未経験でも働ける仕組みがあるのも派遣会社の強みとも言えます。
④働き方を柔軟に選べる
派遣社員の大きなメリットのひとつとして、「柔軟な働き方」があげられます。
派遣会社に登録すると、派遣会社と取引のある会社を紹介してもらえます。
その中には、カレンダー通りの休みが取れるところや、希望のシフトを出せるところなど、さまざまです。
現場の場所や職種内容など、登録する派遣会社によってはさまざまな職種・職場を紹介してくれます。
その中で自分に合った場所を選び、一般的にアルバイトよりも高い給料で働けます。
これは、派遣の最大のメリットといえるでしょう。
⑤正社員登用も狙える
また派遣社員では、正社員登用も視野に入れて働けます。
人が足りないからこそ派遣社員を迎えている会社からすれば、派遣社員を正社員とすることで、人材派遣会社に払う仲介手数料を払わなくてもよくなる点はメリットといえます。
また、正社員になりたい労働者にとってもメリットのある話です。
正社員を目指している方は、契約満了付近などでぜひ相談してみてください。
派遣のデメリット2選
柔軟な働き方ができ、高収入も狙える派遣ですが、デメリットもあるのは事実。
デメリットとして考えられる点は下記のとおりです。
・契約期間がある
・裁量の大きな仕事をまかせてもらえないこともある
ここからは派遣の2つのデメリットについて解説します。
①契約期間がある
派遣には最長で3年の契約期間があり、派遣先と派遣社員との合意で契約更新か契約終了が決まります。
また、派遣期間の制限があるため、同じ職場では最長でも3年間しか働けません。
それ以上長く働きたい場合は、正社員となれるか交渉し、直接雇用となる必要があります。
②裁量の大きな仕事を任せてもらえないこともある
企業の仕事では、正社員が優遇されてしまうこともあり、重要な仕事を任せてもらえないこともあります。
重大な決断を含む仕事や、会社のお金を扱う仕事はどうしても正社員に任せたいと思う企業もあるため、企業にとって重要な仕事を任されたいと考えている方にとっては、デメリットに感じることもあるでしょう。
期間工のメリット4選
続いて、メーカー直雇用でありながら、期間限定の契約社員である期間工のメリットについて紹介します。
期間工のメリットは下記のとおりです。
・未経験でも大手企業で働ける可能性がある
・手当が充実している
・福利厚生が手厚い
・正社員登用が狙える
こちらの4つのメリットについて解説します。
①未経験でも大手企業で働ける可能性がある
期間工の工場勤務は、誰でも名前を聞いたことのあるような大手企業の案件もあります。
また、募集内容には経験を問わないものもあるため、大企業で働きたいと考えている人にとってはチャンスです。
比較的簡単な作業内容であることから、未経験者にも人気の働き方といえます。
雇用元が大手企業ということもあり、安心して応募する方もいるのでしょう。
②手当が充実している
期間工は、その工場を運営している大手企業との雇用契約となるため、その手当についても好待遇なケースがあります。
よく見かけるのは、
・皆勤手当
・経験者手当
・家族手当
・食事手当
・赴任手当
など
ざっと取り上げてみてもこのような手当があります。
このすべての手当が必ず付くわけではありませんが、待遇の厚さも期間工のメリットといえるでしょう。
③福利厚生が手厚い
期間工はメーカー直接雇用のため、正社員に近い福利厚生が付くこともあります。
寮暮らしになる場合は、寮費や水道光熱費が無料、社会保険、厚生年金への加入が可能など。
また、雇用保険の掛け金も支払うことになるため、6か月以上の期間働けば失業保険の対象になる可能性も出てきます。
娯楽施設などの提携施設の割引チケットなども、正社員と同じく受け取ることが出来る場合もあるため、勤務する企業の福利厚生も確認しておきましょう。
④正社員登用が狙える
期間工には正社員登用制度というものがあり、期間満了前に正社員になるための試験を受け、合格すれば晴れて正社員になれるという制度があります。
もちろんすべての会社で適用されている制度ではありませんが、人材不足が続いている昨今では、この制度を適用しているところは増えているといえるでしょう。
働いている期間の労働態度が主な審査基準となるため、正社員を目指している方は、評価されるようまじめに勤務を続けましょう。
期間工のデメリット3選
手当や福利厚生など待遇のよい期間工ですが、もちろんデメリットと呼ばれる点もあります。
考えられるデメリットは下記のとおり。
・常に募集しているわけではない
・体力的にきつい
・働き方の柔軟性には欠ける
1つずつ見ていきましょう。
①常に募集しているわけではない
好待遇の仕事として応募が殺到する期間工ですが、常に募集されているわけではなく、狭き門になることもあるため、面接で落ちてしまうことも多いようです。
そのため、期間工での勤務を考えている方は、常に求人情報にアンテナを張っておき、募集が開始されたらすぐに追応募できるよう準備しておきましょう。
②体力的にきつい
期間工の仕事で多い業種は自動車製造です。
この過程は大きく分けるとプレス、溶接、塗装、組立、検査などに分かれます。
基本的には工場内での勤務となりますが、期間工はその労働時間のほとんどが立ち仕事です。
接客などのコミュニケーションによる精神的な疲れはありませんが、立ち仕事による体力的な疲れは溜まる可能性があります。
もちろん休憩はありますが、おそらく1.5時間~2時間くらいは作業が継続すると考えておきましょう。
③働き方の柔軟性には欠ける
期間工は、土日休み・労働時間は8時間と決められている企業が比較的多いです。
ただ、2交替制、もしくは3交替制を導入している工場も多く、早番・遅番・夜勤などの時間帯を週替わりでローテーションしていることがほとんどでしょう。
工場やメーカーで決められたサイクルに従って働くことが多く、働き方の柔軟性は欠けていると言わざるを得ません。
派遣と期間工だとどっちがいいの?
ここまで、派遣と期間工のメリット・デメリットについて解説をしました。
説明してきたようにどちらも一長一短あり、どちらがよい・優れているなどの判断は正直できません。
しかし、違いがある以上、どちらが自分により適しているかで判断をしてみてはいかがでしょうか。
例えば、働き方の自由度を優先するのであれば派遣、大手メーカーでの正社員を視野に入れているのであれば、期間工など。
上記のような考え方で、自分が何を一番優先するかを考え、選んでみてください。
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今回は、派遣と期間工のメリット・デメリットについて解説しました。
当たり前ですが、どちらもそれぞれメリット・デメリットがあり、応募する方にとって大切な判断基準にも繋がります。
この仕事を通して、何を得たいのか、またその先の未来に何をしたいのかなど、自分の人生を決める大切な一歩となるでしょう。
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