工場の寮ってどんな感じ?間取りや家賃なども解説
2022年04月07日公開 2022年05月31日更新

目次
派遣工場の求人の中には、「寮がついています」「寮費無料。すぐに入れます」という内容を見かけたこと、ありますよね。
寮と聞くと「学生寮のように、狭くてプライベートな空間がないのではないか」「ボロボロの部屋なのではないか」と考えてしまう人もいるかもしれません。
しかし実際は、工場の寮は生活しやすいように、色々な工夫がされています。
そこで今回は、工場の寮の特徴について説明していき、どんな人が工場の寮で生活しやすいかについて、お伝えしていきます。
工場の寮は生活しやすい?住居環境はどうなの?
結論から言うと、目的があって住む場合と仕事が欲しい人にとっては、工場の寮は生活しやすいです。
工場の寮は、敷金礼金が不要なので、初期費用無料で誰でもすぐに入寮することが出来ます。
また家具家電といった必要最低限の生活備品も揃っているので、すぐに生活することが可能です。
寮によっては個人のトイレや風呂、冷蔵庫などがなく、共有スペースにあるという場合もあります。
門限があり外出に制限がかかる場合もありますが、自分の部屋は鍵をかけることが出来るので、プライベートを確保することが出来ます。
しかし同時に、不便な点もあります。
工場の寮というのは、工場勤務しやすいように建設されたものです。
そのため、工場の近くにある郊外に建てられます。
周りに何もなく、工場と寮を行き来するだけの生活になってしまう可能性はゼロではありません。
また壁が薄いので、隣人に気を遣いながら生活しなければいけなかったり、収納スペースが狭いので私物があまり置けなかったりと、窮屈に感じる可能性もあるでしょう。
それでも、「すぐに部屋と仕事が欲しい」「お金を貯める為に、家賃を浮かせたいから寮がある仕事がしたい」という人には、工場の寮は生活しやすいはずです。
なぜなら、寮費を無料にしていたり、バスで送迎してくれたりする会社もあるので、家賃や通勤費用が浮き、その分を貯金に回すことが出来ます。
では具体的に、工場の寮というのはどのようなものなのでしょうか?
間取りや家賃相場、工場の寮を決める際の注意点、メリットやデメリットを交えながらお伝えしていきます。
工場の寮に種類がある
寮の種類としては主に、
・ワンルーム寮
・集合寮
・家族寮
の3種類があります。
それぞれの寮について解説していきます。
一般的な賃貸タイプのワンルーム寮
「ワンルーム寮」というのは、一般的な賃貸物件と同様のタイプです。
キッチンや家具家電が備え付けられていることが多いので、急な引っ越しでも問題なく生活することが出来ます。
プライベートを確保できたり、自分のペースで生活することが出来るため、交代勤務で不規則な仕事をする場合でも、気を使うことなく過ごせます。
一部の家具家電が共有されている集合寮
「集合寮」は他の入居者と共有されている部分がある寮です。
例を挙げると、トイレや風呂、キッチンや冷蔵庫などが挙げられます。
この寮のメリットとしては、「他の従業員と顔を合わせる機会が多くなるので、友人が出来やすくなる」ことです。
遠方から寮に入った場合、知り合いがおらず孤立することも少なくありません。
生活が嫌になり、派遣社員寮から夜逃げしたというケースもあるほどです。
しかし、集合寮であれば、仕事以外でも人と関わることが出来るため、話し相手を作ることが出来、孤立を防ぐことが出来ます。
また寮には門限があるというデメリットもありますが、視点を変えれば「人の出入りをチェックしている」ということになるため、防犯面が心配な人でも安心です。
もちろん申請をすれば外泊することも可能なため、そこまで不自由というわけでもありません。
複数人で住める家族寮
「家族寮」は家族やカップルなど、複数で住むことが出来る寮です。
ワンルーム寮のように、家具家電が揃っている賃貸タイプが多いため、すぐに生活を始めることができます。
このように、工場の寮といっても様々な種類があります。
事前にどんな寮があるか、自分にはどの寮が合っているのかを明確にしてから、寮を決めるようにしましょう。
工場の社員寮の間取りは?
では、工場の間取りはどのような間取りが多いのではないでしょうか?
複数のケース別に間取りを紹介します。
1人暮らしの場合
1人暮らし用の寮だと、1Rや1Kといったタイプが多いです。
広さは一般的な賃貸に比べて同等か、少し狭い場合が多いでしょう。
家具家電が一式揃っている場合、すぐに入寮できるといったメリットがある一方、場所によっては収納スペースがなく、私物を置くと狭くなってしまうということもあります。
そのため、荷物はなるべく少なくしておきましょう。
集合寮の場合
集合寮の場合は、キッチンやトイレ、お風呂がなくホテルの1室のように机やベッドだけという間取りになっているケースが多いです。
ワンルーム寮に比べて掃除するスペースが狭くなるので、「掃除が面倒くさい」という人には、集合寮が良いですよ。
家族寮の場合
家族寮の場合は、2DKから3DKが多いです。
1人暮らし用の寮に比べて収納スペースが広く、子どもがいても過ごせるよう配慮されている構造となっております。
また、駐車場が確保されている寮もあるため、子どもの送迎や買い物に行くことも可能です。
このように、社員寮の間取りは1人暮らしと家族それぞれ特徴があります。
ただ、利用する派遣会社によって異なる場合もあるので、事前に確認するようにしましょう。
工場の寮の家賃相場
家賃相場は、求人によって様々ですが、一般的な賃貸に比べて安いことが多いです。
平均では1万1302円と言われています。
家賃が安い理由としては
・敷金や礼金がいらないこと
・郊外に建てられていることが多いから
です。
寮の場合、敷金や礼金、アパートの更新手数料が不要であることが多いので、年間で見ても家賃が安くなります。
また郊外に建てられているため、その分さらに費用がお得です。
しかし、気をつけなければいけないことがあります。
それは「家賃以外でかかるお金はないか」という点です。郊外に住むことになると、車やバスといった移動手段を考えなければいけません。
また、冬は暖房やガスなどで光熱費が高くなります。
寮に住む際には、家賃以外にもお金がかかることがないか、確認するようにしましょう。
寮費無料の工場もあるけど何かからくりはある?
工場で派遣の求人には「寮費無料」という言葉がありますが、「何かからくりがあるのではないか?」と疑問に思った人もいるのではないでしょうか?
寮費無料には、下記2つの理由があります。
・日本各地から人を集める為
・空いている土地や使わなくなった施設を活用している
それぞれ解説します。
理由① 日本各地から人を集める為
工場は、繁忙期であればとにかく人がほしい状態です。
そのため、人を集めるために寮費を無料にしたり、送迎をして通勤の負担を軽減したりと、あらゆる方法を使って日本各地から人を集めようとしているのです。
理由② 空いている土地や使わなくなった施設を活用している
地方で工場を稼働する場合、郊外や山の中に工場を建設することが多く、寮も工場付近に作られます。
そのため、土地代が安いので、寮費を無料にすることが出来るのです。
また人が住まなくなった団地をリノベーションして、寮にするというケースもあります。
元々の建物を活用し費用を抑えているので、無料もしくは格安で提供することが出来ます。
工場の寮を選ぶ際のポイント
では、工場の寮はどのように選べば良いのでしょうか?
選ぶ際のポイントは下記の通りです。
・工場や寮の周りを確認する
・寮のセキュリティについて確認する
・通勤時間や作業場までの移動時間を把握する
・工場で働く期限で決める
それぞれ解説していきます。
ポイント① 工場や寮の周りを確認する
工場や寮は郊外に建てられることが多いです。
そのため、入寮する前に、周りに下記のものがあるか確認しておきましょう。
・スーパーかコンビニ
・銀行
・郵便局
・クリニック
・薬局
寮には部屋の中に冷蔵庫やガスコンロがなく、共有スペースにしかない場合があります。
また工場には食堂があっても、仕事が休みの場合には利用できない場合もあります。
そうなるとスーパーやコンビニで食料を調達しなければいけないので、必ず確認しておきましょう。
また、クリニックに関しては、歯医者も近くにあるか確認しましょう。
工場は体力勝負です。
歯が痛くて食事が取れなければ仕事になりません。
もし工場や寮の周辺に歯医者がない場合は、最寄りの場所や移動手段、営業時間を確認することをおすすめします。
地方の場合は、営業時間が短いことが多いので、注意しましょう。
さらに、工業団地の場合、郵便局や銀行、コンビニやレストラン等が1カ所に集まっている場合があるため、そこを利用するのも1つの方法です。
ポイント② 寮のセキュリティについて確認する
セキュリティは特に注意してもらいたいポイントです。
・管理人が人の出入りをチェックしているのか
・防犯対策はどのようにされているのか
は必ず把握しておくことをオススメします。
また工場の場合、交代勤務で夜不在になることもあります。
日中だけでなく、夜はどのように寮の管理しているのかも、確認しておきましょう。
ポイント③ 通勤時間や作業場までの移動時間を把握する
寮から工場まで自分で通勤する場合、通勤時間も把握しておきましょう。
電車や車で通勤しなければいけない場合、平日の朝であれば通勤ラッシュに巻き込まれるかもしれません。
また、地方であれば、雪が降るなど気候で変動することも考えられます。
寮から勤務先までの通勤が不便でないかも確認しておきましょう。
ポイント④ 工場で働く期限を決める
派遣工場で働く場合、雇用期間が決められています。
途中で契約社員や正社員になれば、引き続き寮に住むことも出来ますが、雇用期間が終了すれば、寮を出て行かなければいけません。
仕事を始める前に、「最長何年まで働くことが出来るのか」も把握しておきましょう。
普段から少しずつお金を貯め、退寮期間が近づき始めたら部屋を空ける準備も出来るようにしておくと、スムーズに退寮することができます。
退寮間近でバタつかないよう、雇用期間も確認しておきましょう。
住み込みはどう?寮付きの仕事のメリット・デメリット
ここまで寮の特徴について説明してきましたが、実際「住み込みって働きやすいの?」「雇用期間が過ぎたら、すぐに出ていかなければいけないの?」と。疑問はありますよね。
そこで、寮付きの仕事のメリットやデメリットについてお伝えしつつ、もし退去する時に慌てない為の対処法も紹介していきます。
メリット① すぐに生活し、働くことができる
住み込みの1番のメリットは、まずすぐに生活できることです。
寮は家具家電が一式そろっています。
そのため、「実家に住んで1人暮らししたいけど、お金がなく家具家電を揃えるのが難しい人」や「生活に困っており、すぐに生活する場所と仕事が欲しい人」には向いている仕事といえます。
すぐに住居を構えるといっても、簡単ではありません。
生活するには、家具家電を揃えるのは勿論、住民票を移動したりガスや水道が使えるように手続きをする必要があります。
しかし寮付きであれば、寮の管理会社が一括して行ってくれるため、1人暮らしをしたことがない人でも、負担が軽減されるはずです。
また求人によっては、入社祝金がもらえる場合もあります。
仕事で使う道具を買ったり、日用品や食料を買うのに充てることができますよ。
ただし、入社祝金を受け取るには条件があるので、自分が該当するかどうか確認するようにしましょう。
メリット② 貯金ができる
求人によっては、寮が無料もしくは格安で借りられるところがあります。
また寮から職場まで送迎してくれる場合もあるので、交通費がかからない場合もあります。
地方で交通費がかからないというのは、非常にメリットです。
特に雪国の場合、冬はガソリンを多く使うので、ガソリン代が非常に高くなります。
交通費とガソリン代が浮くのは、とても経済的に助かりますよね。
また郊外にある寮であれば、周りにお店が少ないので、必要以上に買い物をする機会も少なくなります。
仕事着も工場であれば作業着で働くことが多いため、シャツと安全靴があれば仕事をすることが可能なので、他の職種に比べて衣類費が浮きます。
このように寮付きの仕事であれば家賃を含めた出費が削減されるので、「将来の目標の為に貯金がしたい」という人には、オススメです。
メリット③ 管理の負担が少ない
例えば水のトラブルなどで修理を依頼する場合、一般的な賃貸だと自分で業者を探さなければいけないことがあります。
しかし寮の場合は職場が管理しているので、何かあれば職場かもしくは寮の管理会社に連絡すれば、対応してもらえることが多いです。
また業者が入る場合、日時を決めたり自分が立ち会わなければいけないことが一般的です。
しかし、寮の管理会社に依頼すれば、自分の代わりに管理会社が立ち会って対応することができます。
そのため、仕事を中抜けする必要もなく、管理面でも負担が少ない点がメリットです。
メリット④ 観光できる
これは「長期間かけて、じっくりと観光したい」という人にはオススメのメリットです。
社会人になり仕事をするようになると、旅行する時間って取りづらいですよね。
ゴールデンウィークや年末年始などの長期休みを利用しても、人が多くて満足に観光することも出来ない場合が多いです。
しかし、住み込みであれば、長期間かけて観光することができます。
仕事終わりのちょっとした時間や、行きたかった場所に日帰りで行くことも可能ですよ。
デメリット① 契約が終了したら、出ていかなければいけない
これは、寮付きの仕事をしているのであれば必ず直面する問題です。
雇用期間が終了したら、寮を出て行かなければいけません。
場合によっては「何日までに出ていく」と退去を促されるケースもあります。
しかし、それに対処できる方法が2つあります。
次の仕事が見つかるまで住まわせてもらうよう交渉する
家賃が賃金から引かれている場合は、一般的な賃貸契約と同じなので「借地借家法」という法律が適用されます。
この場合、貸主は少なくとも6ヶ月前までに解約を伝えなければいけません。
なので、法律上は仕事を失っても給料から家賃が天引きされているのであれば、少なくとも6ヶ月は住み続けることが出来るのです。
公的な貸付・給付制度を活用する
交渉しても難しい場合は、公的な貸付・給付制度を活用しましょう。
市町村や社会福祉協議会、ハローワークに相談すると、期間限定で貸付や支給を受けることができたり、住居を借りることができます。
ただ、相談する際には、自分の状況を説明し、かつ色々な手続きが必要なため、退職した際の書類や雇用契約書を持って相談に行くことをおすすめします。
デメリット② 音漏れがしやすい
寮は短期間住むことを想定されて設計されているので、他の賃貸に比べて壁が薄い場合があります。
そのため、生活音が響くこともあります。
また交代勤務の場合隣人と生活リズムが異なるので、寝ている時に音が聞こえて休めず、揉めてしまうケースも想定されます。
寮に入居する前は、壁の薄さや音漏れがないかどうか、確認しましょう。
デメリット③ 買い物する場所がない
前述したように、寮は郊外に建てられていることが多い為、周りにスーパー等の買い物する場所がないことがあります。
特に地方の場合、買い物をするのに車で1時間以上かかるということもあるのです。
可能であれば、寮に入る前に下見をして、周りがどんな様子なのか確認しておきましょう。
もし郊外にある寮であれば、バスの運行表もチェックしておくことをおすすめします。
地方の場合、バスが1時間に1本しかないということもあるので、注意しましょう。
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ここまで工場の寮についてお伝えしてきました。
一口に寮といっても様々な種類があります。
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加えて「送迎があるか」「新築か」といったオプション検索もあり、自分に合った条件で探すことができます。
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