【溶接工は高収入?】仕事内容やメリットとデメリットを解説
2020年03月05日公開 2020年06月17日更新

今回は、溶接工とは、溶接工として働く上でのメリットはあるのか、について具体的な仕事内容とともにご紹介いたします。
溶接とは?
溶接とは、ステンレスなどの溶加材や電気や圧力などを用いて2つ以上の材料を接合することを指します。
現在では、自動車や飛行機などを製造する幅広い現場で取り入れられている技術で、主にアーク溶接とガス溶接の2つの溶接方法が存在します。
アーク溶接
アーク溶接とは、溶加材と金属の間にアーク放電という現象で発生した電気を利用して金属と金属を溶接することを指します。
ガス溶接
ガズ溶接とは、ガズを用いた熱を利用して金属と金属を溶接することを指します。
溶接工の仕事内容
溶接工とは
溶接工とは、上記で記載したような溶接を仕事として働いている人のことを指します。
主に工場や建設現場で活躍されている方が多く、溶接には高温の金属を扱ったり、溶接時には溶接ヒュームという有毒ガスが発生するため高度な技術が必要とされており、働く際には特定の資格が必要とされています。
仕事内容
溶接と一言でいっても、手を使った手アーク溶接、半自動アーク溶接、ステンレス鋼溶接など様々な種類の溶接が存在しています。
今回は、より一般的な溶接方法であるアーク溶接の中ならいくつか溶接の種類を紹介します。
手アーク溶接
手アーク溶接は、機械を使うのではなく手で溶接をする方法を指します。
他の溶接方法と比較して、大量に溶接は行えないものの屋外で溶接する際に活躍する方法です。
半自動アーク溶接
半自動アーク溶接は、溶加材を使用して行う溶接方法です。
手アーク溶接と比較して、大量に溶接を行えるというメリットがあります。
他の溶接方法と比較して、大量に溶接は行えないものの屋外で溶接する際に活躍する方法です。
ステンレス鋼溶接
ステンレス鋼溶接は、ステンレス材の金属を用いて溶接をする方法です。
溶加材として使用するステンレスは、耐熱性や加工しやすいという強みがあるため、医療機器などの精密機器の製造にも使われています。
溶接工に必要な資格
溶接工として働く場合、資格がない状態でも働くことは可能ですが、ほとんどの企業では資格が必要とされているためエントリーできる求人の数は少なくなります。
そのため、溶接工として働く上で資格を取得しておくことは必要不可欠です。
アーク溶接
アーク溶接特別教育講習という講習を受講して取得できる「アーク溶接作業者」という名前の資格が必要です。
講習は各都道府県の公的機関や商工会議所で実施されており、ほとんどの機関では資格取得まで2,3日程度かかることが一般的です。
資格取得には、試験に合格する必要がありますが、難易度は高くないためほとんどの受講生が合格しています。一度、資格を取得すれば更新の手続きは一切ありません。
ガス溶接
ガス溶接もアーク溶接と同様に資格の取得が必要とされており、ガス溶接の場合は、ガス溶接技能講習という講習を受講して得られる「ガス溶接技能者」という資格が必要になります。
この資格も、取得まで2,3日程度かかることが一般的で、試験に合格する必要がありますが難易度は高くないためほとんどの受講生が合格しています。
溶接工のメリットとデメリット
メリット
給料が高い
他の仕事とは異なり、溶接工としてはたらくためには資格が必要とされるのが一般的です。
資格取得の難易度は高くないものの、やはり資格が必要とされる仕事は給料も相場より高くなります。
アルバイトや派遣として働く際の平均的な時給は、1,200円〜1,500円になり、社員として働く際の平均年収は、350万円を超えており比較的高収入を見込むことができます。
もちろん、働く場所や企業によって給料は異なりますが、求人を探している際に参考にしてみてください。
将来性がある
基本的に溶接工としての仕事は今後も必要とされる仕事であり、なくなる可能性は低いです。
また、人材が不足している業界でもあるので何か手に職をつけたいと考えている方にとってはおすすめできます。
デメリット
身体的なリスクを伴うことも
溶接方法として一般的なアーク溶接を行う際に、溶接ヒュームという有毒ガスが発生します。この溶接ヒュームという有毒ガスは、塵肺の原因になるとされており長く仕事を続けることで身体的な影響を及ぼすことがあります。そして、ガス溶接は溶接時に赤外線を発生します。
そのため、溶接を行う際に国家が指定した専用マスクの着用が義務付けられているため、ガスが身体的な影響を及ぼす可能性は低いものの、高温な物質に囲まれた現場や仕事場が工場や建設現場であることからマスクを着用しないで作業する方もいるため、身体的な影響が気になる方にとっては大きなデメリットになります。
また、高温の金属を使用するため頻繁に火傷をすることもあります。こちらも職場によっては長袖の作業着で丈夫な手袋をはめて仕事をするためある程度の火傷を防止することはできますが、仕事上避けられないでしょう。
力仕事をする可能性も
溶接は主に工場や建設現場で利用されているため必然的に力仕事をすることもあり体力が必要とされる傾向にあります。
溶接工の男女比率で男性が9割を超えているのもこれが影響しています。
日焼けが気になる女性には厳しい
アーク溶接を行う際には、有毒ガスだけでなく紫外線も同時に発生するため日焼けやシミになることがあります。
そのため、仕事を始める前にちゃんと日焼け止めを塗ることや長袖で仕事をする等のこまめなケアが必要になります。
男性であれば、あまり気にならないかもしれませんが、女性で気になる方にとってはデメリットになるでしょう。
また、紫外線を浴び続けることは一般的に良くないとされており、普通の人よりも浴びる機会が増えるため身体的にも影響を及ぼす可能性もゼロではありません。
まとめ
いかがでしたか?
溶接工として働く上で、具体的なイメージができたかと思います。
仕事内容やメリット・デメリットを理解した上で自分にあった仕事かどうか参考にしてみてください。
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